テレビにおけるラスタースキャン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 21:51 UTC 版)
「ラスタースキャン」の記事における「テレビにおけるラスタースキャン」の解説
アナログテレビを例に詳細を述べる。 テレビにおいて、画像を電気信号(映像信号)に変換するには、まずビデオカメラでレンズを用いて撮像管あるいは固体撮像素子の受光面に被写体の像を結像させる。 次に、撮像管であれば真空管内の電子線を操作し、固体撮像素子であれば読出し信号を入力して、画面の左上から、右方向に順番に、端までいったら一段下に下がって、同じように左から右に、スキャンして受光面のその点の照度を読み出す。これが、撮像側におけるラスタースキャンである。 これをくりかえしながら、読み出した順番で、各点の照度に対応する電圧になっている信号が、輝度信号である。読み出しの位置とタイミングをあらわす信号が同時に必要で、これを同期信号という。これらの信号を、映像信号という。 テレビ受像機では、映像信号の輝度信号に従ってブラウン管の輝点の輝度を変えながら、同期信号に従って、電子ビームを、左右に、次いで上下に振って、スキャンする。これが、受像側におけるラスタースキャンである。 なお、実際のアナログテレビ放送で使われているNTSC方式などでは、インターレースをおこなっている。
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