テラノ/ テラノ・レグラス
ラテン語で地球を意味するTerraに、語感を強める接尾語noを付けた合成語。地球のすべての道を自由に駆けめぐるクルマ、という思いを込めた。初代は1986年8月発表。型式名はD21で、乗用型のタイプ名はR3mといった。エンジンは2.7L、ディーゼル(NA)。ボディは2ドアの2ボックスタイプで、ブリスターフェンダーが新鮮だった。
87年8月にはガソリンのV6・3Lエンジンを積んだ高級グレードV6・R3mと、ベーシックグレードR2mを追加発売した。いずれも乗用タイプ。ガソリンV6車には、5速MTのほか電子制御4速AT仕様もあった。
88年11月、ディーゼルターボエンジンを追加。2.7Lの直4・OHVタイプで、従来のNAディーゼルと併売した。このクルマにもATを採用、ブレーキは4輪ディスクとなった。
89年10月、R3mに4ドア車を新設定。V6・3Lエンジンは最大トルクと最高出力がアップした。背面スペアタイヤキャリア、ガラスサンルーフ。ツートーン塗装などをオプション設定。
91年8月、フロント左にサイドアンダーミラーが付いた。10月には高級タイプ、セレクションVを追加。グリルガード、背面スペアタイヤキャリア、オートエアコンなどを標準装備した(4ドアAT)。
93年1月、ワイドボディタイプを設定。2ドアと4ドア車の一部が全幅1795mmの3ナンバー車になった。10月、一部改良。ワイドR3mにスポーツとスポーツ・レカロというモデルをリリースした。94年5月、4ドアワイドR3mにアーバン(V6ガソリン、2.7Lディーゼルエンジン)を新設。
95年9月、フルモデルチェンジ、2代目R50型となった。電子制御トルクスプリット4WDオールモード4×4の採用が画期的だった。エンジンはガソリンV6を3.3Lに拡大、ディーゼルターボ2.7Lはトルク、パワーともアップした。
96年8月、レグラスというモデル(レグラスとは、獅子座のα星、REGULUSにちなむ)を追加。アメリカ向けモデルの日本仕様版で、テラノとはいくぶん顔つきが変わったが、従来型と併売。エンジンは新開発の4気筒ディーゼル・インタークーラー付きターボ3.2Lと、ガソリンの3.3L。ミッションは4速E-ATだけ。4WDシステムはオールモードとパートタイムの2タイプがあった。
97年1月に10周年車を発売、6月にマイナーチェンジ、9月にはレグラスのマイナーチェンジを行った。
99年2月、再び両モデルのマイナーチェンジを行い、ディーゼルエンジンを新開発の直4・インタークーラー付き直噴ターボのZD30DDTi型に積み替えた。シリンダー当たり4個のバルブをもつDOHCであることが先進的だった。3.3Lのガソリンモデルはそのまま。グレードは標準とワイド、そしてレグラスの3タイプ。ミッションは4速ATだけ。もちろん、2WDと4WDモデルがあった(レグラスは4WDだけ)。10月、ワイドボディにR3mSEリミテッドを追加。2002年8月、モデル廃止。
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