ダブルデッカーエキスプレス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 06:26 UTC 版)
「京阪3000系電車 (初代)」の記事における「ダブルデッカーエキスプレス」の解説
2013年(平成25年)、ダブルデッカー車両の8831号車(旧3805号車)が新たに譲渡された。同社では2015年(平成27年)春の北陸新幹線金沢開業に備え、新たな観光列車として2階建て車両の導入を検討していた。3000系の同社への譲渡は1993年(平成5年)以来20年ぶりで、中間車の譲渡は初めてとなる。台車は419系から流用したTR69型に交換され、形式名も「サハ31」に変更された。外観は京阪時代のままで、側面の時代祭のイラストも残された。行先表示器は使用されず、「2号車」のステッカーを窓ガラスの内側から貼り、号車札の代わりとして再利用されている。内装の改修も整理券発行機と運賃表示機が取り付けられた程度にとどめられた。サハ31は前述の京阪時代の塗装に復元した第2編成に組み込まれ、2013年(平成25年)8月25日に「ダブルデッカーエキスプレス」として営業運転を開始した。これに伴い、同編成の先頭部にはスカートの取り付けも行われている。同時に鳩マークを塞いでいた貫通扉の鉄板が撤去され、京阪での廃車後から実に23年ぶりに鳩マークが復活した。なお、3両編成で特急運用にも充当されるため車掌が乗務しているが、運賃収受方法は従来通り車内収受式で行うため、先頭車の運賃箱やワンマン運転関連機器は引き続き使用されている。 現在も富山地方鉄道の主力車両として運用されており、先頭車両は全車京阪より富山地鉄在籍期間の方が長くなっている。また、一部の編成では標識灯の交換が実施されている。 なお、2020年(令和2年)2月ごろより第4編成(モハ10037-モハ10038)が機器不具合により休車扱いとなっていたが、2021年(令和3年)11月25日に内外装の一部を取り外しのうえ機関車にて上市駅へと回送され、廃車となった。 「ダブルデッカーエキスプレス」写真は普通列車運用のため、鳩マークの“特急”表示を隠している。(2021年5月) ダブルデッカー車両・サハ31(2021年5月) 貫通扉上の液晶テレビ(2013年12月)
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