鳩マーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 18:24 UTC 版)
鳩をデザインした京阪特急のシンボルマーク(以下、鳩マーク)は公募で選出されたもので、沿線にある石清水八幡宮で鳩が神勅の使いとされていることがその由来とされる。 「鳩マーク」は”京阪特急の象徴”であると共に、旅客に特急列車であることを容易に認識させる役割を担い掲出される。1900系までは金属製の板で、貫通扉に取り付けられた金具に吊り下げて掲出していた。特急以外の運用に就く場合は、車体と同じ色に塗られた面を表にして隠していた(裏鳩)。通勤用車両も代走や代用特急・臨時特急への運用を考慮し、5000系(第4編成まで)以前の主な車両の貫通扉にこの金具が装備されていたが、600系 (2代)の630型〈旧1650型〉などに例外もあった。正面行先表示器の設置に伴い、通勤用車両には鳩マークが掲出されなくなった。 3000系 (初代)では貫通扉内蔵型の電照式となり、特急以外の運用では車体と同じ色に塗られた鉄板(鳩隠し)を被せて隠していた。後継の8000系でも「鳩マークの内蔵」は受け継がれ、方向幕と同様の電動幕式となった。また、3000系 (初代)は更新工事の際に新設された正面行先表示器の前にアクリル板を差し込んで鳩マークを掲出する方式に改められ、偶然にも1900系までの専用車と同じく取り外し式となった。2012年9月には引退イベントの一環で登場時の電照式鳩マークを再現しつつ、特急以外の運用時には取り外し可能なものとされ、「クラシックタイプ」として竣工した。「鳩隠し」も再現され、臨時列車運行後の回送時に使用された。 特急専用車は快速特急(かつてのK特急を含む)運用時にも鳩マークを掲出する。ライナー運用時は掲出されない。 2017年8月から順次、3000系 (2代)の先頭車前面に液晶ディスプレイと快速特急「洛楽」運用時に点灯する装飾灯を設置し、9月中旬より鳩マークや月と霞をモチーフとした「洛楽」ロゴマークの掲出およびアニメーション表示が開始された。「洛楽」運用時には鳩マークが掲出されない。これに伴って車番やCIロゴが左右に移動している。
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