タイタニック号の一等航海士とは? わかりやすく解説

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タイタニック号の一等航海士

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 03:51 UTC 版)

ウィリアム・マクマスター・マードック」の記事における「タイタニック号の一等航海士」の解説

1912年3月タイタニック号乗務命じられるマードック当初航海士長だったが、大型船舶航海士長の経験がないことをスミス船長憂慮され、オリンピック号航海士長だったヘンリー・ティングル・ワイルドがこの船での航海士長として急遽転属することになり、マードック一等航海士降格された。 タイタニックブリッジ指揮スミス船長ワイルド航海士長、マードック一等航海士、ライトラー二等航海士の4人の上士官達が交代制で執った。 1912年4月14日午後1140分にタイタニック氷山衝突した際にはマードック当直だった。衝突直前氷山発見したマスト見張りからの電話で「正面氷山」との報告受けた六等航海士ジェームズ・ポール・ムーディはすぐにマードックに対してその言葉繰り返して報告したマードック操舵ロバート・ヒッチェンスに「Hard a starboard取舵一杯)」と指示。さらに機関室信号機使ってエンジン全速後進指示出した結果氷山への正面衝突免れたものの、船体右舷氷山接触したマードックはすぐにボイラー室機関室防水壁を閉じスイッチ押しブリッジ戻ってきたスミス船長状況報告したその後、トマス・アンドリューズの船室タイタニック沈没するであろう旨の状況説明受けたスミス船長は、4月15日入った午前0時5分頃に救命ボート準備をするよう指示出しマードック乗客集め準備かかった。さらに午後0時20分、スミス船長マードック右舷ボート二等航海士ライトラーを左舷ボート担当任じた。またスミス船長は「婦女子優先」を命じていたが、この命令をライトラーは徹底したのに対しマードック緩やかに適用した。たとえば主人離れたがらない夫人などの場合マードック座席余裕があれば夫と一緒に乗ることを許可することが多かった。それによって余計な遅れをなくそうという考えからだった。 ライトラーによればマードックは2時15分頃、折り畳み式のA号ボート吊り取り付けよう悪戦苦闘していたところ、船首沈んで船尾上がるにつれてボートデッキ上がってくる飲み込まれ命を落としたという(しかし、この場合左舷居たライトラーから右舷居たはずのマードック死角になっているはずだった)。彼の遺体発見されなかった。39歳没。

※この「タイタニック号の一等航海士」の解説は、「ウィリアム・マクマスター・マードック」の解説の一部です。
「タイタニック号の一等航海士」を含む「ウィリアム・マクマスター・マードック」の記事については、「ウィリアム・マクマスター・マードック」の概要を参照ください。

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