タイタニアとその属国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 21:27 UTC 版)
タイタニア 先祖は星間都市連盟の要人だったが、星暦228年、一族全員が莫大な資産を手にヴァルダナ帝国へ亡命、形式的には帝国の一貴族となった。翌年、連盟軍との間のブラウンワルト星域の会戦に圧勝、やがてヴァルダナ帝国の実権を握り、人類宇宙を牛耳る最強の一族となる。当主ネヴィルは封土の下賜を固辞し、藩王の位のみを授かり「無地藩王(ラントレス・クランナー)」と呼ばれることになる。第2代無地藩王ヌーリィの5人の子がそれぞれに一家を立て、その一族の中から代々の無地藩王が選ばれている。 本拠地はヴァルダナ帝国主星リュテッヒの衛星軌道上にある人工天体「天の城(ウラニボルグ)」。国家権力そのものに執心しないが、一族の安泰と経済利権確保のためなら政治や軍を動かすことにためらいはなく、逆らうものは国でも個人でも容赦なく潰される。反面、忠実で有能な人物であれば出自を問わず厚遇する鷹揚さを併せ持つ。 家名の由来は妖精の女王タイターニアから。「この世のどこにも存在しない姓」として元の姓から改めた。自分たちは俗人の王族よりさらに高い存在だ、という一族の誇りが現われている。旗下に10万隻余の艦隊戦力を配備している。 勢力下の国家群は直接的に支配するのではなく、軍事力と有り余る資金によって、傀儡政権による間接統治、大手企業の株式の買い占め、将来の技術の中核になるような技術の買収、星間航路の安全確保、希少資源の独占、などの手段によって実質的に支配し、莫大な富を得ている。 反抗さえしなければ一方的な収奪や弾圧、苛政が行われるわけではないため、一般市民はタイタニアによる支配を甘受し、当たり前のものとしている。 ヴァルダナ帝国 かつては星間都市連盟の最大の敵であったが、勢力差は歴然としており、かなり差をつけられての2番手に甘んじていた。上述のように、連盟の有力者であるタイタニア一族の加入により勢力が逆転し、星間国家の最大勢力となるが、その実タイタニアの傀儡となっている。歴代の皇帝や貴族たちは不満を募らせつつも何もできずにいた。 テュランジア公国 タイタニアの属国の一つだが、大公の死と共に反タイタニア派が実権を掌握して反抗、しかしシラクサ星域会戦においてアリアバートに艦隊を撃滅されて平定される。 アニメ版ではジュスランが調停に乗り出すが失敗。 エルビング王国 いくつかの鉱山以外めぼしい産業はない小国。資源が枯渇しており、王位継承問題などの問題が重なり、第二王女がタイタニア(ジュスラン)に借金の申し込みに行き、保護下に置かれている。 アニメ版ではタイタニアから忠誠の証として鉱山を差し出すよう要求され、窮地に陥る。 カサビアンカ公国 ミランダの祖国。30年前にタイタニアによって滅ぼされ、公室は解体した。「正直じいさん」号の内装は公国の高級ホテルを模したもので、船内の「窓」にはカサビアンカの山々の映像が表示されている。 アニメ版ではリラを失ったショックで正直じいさん号を逃げ出したヒューリックが一時期訪れている。後に正直じいさん号に戻ったヒューリックは「エーメンタールよりずっといい星だった」とミランダに語っている。 AJ連合 ウラニボルグに反旗を翻し、手を組んだジュスランとアリアバートの呼称。この呼称はあくまでバルガシュ政府で使用されている。 アニメオリジナル 惑星カガノート かつて治安もよく栄華を誇っていたが、シラクサ星域会戦以後は星間航路が乱れて流通経路が断たれ、荒廃して見る影もない。物資も乏しくなり物価が高騰、住民達の中にも盗み、タカリも出るようになり、治安も悪化している。 ドールマン率いる「流星旗軍」が本拠地を構えていた。 惑星エスタール 元々は流刑地だった「辺境中の辺境」の砂漠の星。治安は悪く、タイタニアの駐留軍も士気は緩み、上層部は腐敗している。
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