セクハラ告発後の死・国家人権委による調査結果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/19 02:50 UTC 版)
「朴元淳」の記事における「セクハラ告発後の死・国家人権委による調査結果」の解説
被害者が朴前市長を警察に告訴した2020年7月8日午後11時ごろ、朴は公邸で補佐陣と会議を開き、「被害者と携帯電話でやりとりしたものがあるのだが、(それを)問題にすれば問題になる可能性がある」という趣旨の発言をした。翌日午前に朴は「全ての方に申し訳ない」というメモを残して公邸を出て、7月10日未明、ソウル市の北岳山粛靖門付近で死亡しているのが発見された。 2021年3月の国家人権委員会の調査で、朴前市長が被害者に送った自分の写真・メッセージ・エモーティコンなどを実際に見たという参考人の陳述、デジタルフォレンジックで復旧した内容などを総合的に調べ、事実と認定した内容として職権調査決定文が作成され、2016年下半期から2020年2月まで持続的に深夜にセクハラに当たるセクハラメッセージで送っていたこと、被害を被害者女性が交際男性やソウル市の同僚ら、精神科医に相談していたことが確認された。 2021年3月19日に、被害者に加えた朴によるセクハラ行為の状況を韓国国家人権委員会が調査し、まとめた59ページの「職権調査決定文」が明らかになった。2000年1月から5月に被害者が「市長が書斎でスキンシップを試み、手を握ってほしいというので、後ろから押した」「市長が私を女として見ているようだ」「昼寝の時間に起こしに行った際、抱いてほしいと言われ、拒んでもそう言われた」と話しているのを聞いたと参考人の証言が記載されていた。更に、2016年下半期から2020年2月まで持続的に深夜にテレグラムを使って、セクハラに当たるメッセージを被害者Aに送っていた。2019年の夏から秋の午後9時過ぎに被害者に「君の家に行こうか」「一人でいるのか」と送信していた。同年5月などにもテレグラムで「○○は新郎を早く見つけないと」「今部屋にいるの?」「いつもわたしのそばにいてわかっただろ?」「夢では思い通りに、ふふふ」「でもともかく早く嫁に行かなきゃ。私は父親のようだ」といったメッセージを送っていた。2018年2月には午後11時59分に「うちの○○を連れていかない男がいるというのは理解できない。世界最高の嫁候補なのに」とのメッセージを送っていた。参考人の一人が、被害者から「朴市長が送ってきた」と言われ、2018年11月に女性の胸が強調されたエモーティコンが送られていたのを見たと証言した。参考人によって、2018年4月には朴前市長が「何してる?」「いい香りだ、くんくん」といったメッセージと共にランニングシャツ姿の自撮り写真を被害者に送っていたことが証言された。2020年5月の被害者への精神医学科カウンセリング記録には、朴が「匂いをかぎたい」「きょうは体が素敵だ」「セックスを教えてやる」「君は男を知らないから結婚できないんだ」「家に一人でいるのか、私が行こうか。私は別居中なんだ」といったメッセージを送っていたこと、そのために夢でうなされたという被害者の陳述が記載されていたことも確認された。朴がランニングシャツ姿の写真と共に「君も送ってくれ」「これは昔のやつじゃないか。今撮ったやつを送ってくれ」などと要求し、男女の性的関係を語り、テレグラム内の会話内容を全て消し、チャットルームを退室したという過程も報告された。
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