スーパーインテリジェント触媒とは? わかりやすく解説

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スーパーインテリジェント触媒

全世界的な排ガス規制対応するため、自動車触媒貴金属多量使用により他産業多大なる悪影響及ぼし貴金属使用量大幅な削減社会的な使命となっていた。これを解決する新し技術示したのがインテリジェント触媒である。ペロブスカイト酸化物結晶中に貴金属イオンとして配位することにより、自動車排ガス中で自己再生する能動的な機能与えいつまで触媒活性持続することにより、貴金属大幅削減が可能となった貴金属資源問題環境対策両立しう得る技術として、自動車産業全体重要なソリューション提案するものといえる。

保管場所:ダイハツ工業株式会社

製作(製造)年:2002

製作者(社):ダイハツ工業株式会社

資料種類:量産品

現状:公開量産実績累積300台(2007年6月見込み)

開発 / 製作
会社名:ダイハツ工業株式会社

愛称:スーパーインテリジェント触媒

技術用途:三元触媒

実物所在:ダイハツ工業株式会社

製作年:2002

開発完了:2006

協力:株式会社キャタラー;独立行政法人日本原子力研究開発機構;北興化学工業株式会社

搭載車種 / エンジン / 燃料
搭載車:ムーヴミラタント他、ほとんどのダイハツ車搭載

エンジン:ガソリン

エミッションコントロールシステム(含触媒):触媒

効果:CO,HC,NOx

エピソード話題性:不老不死触媒コンセプトインド哲学からヒント得た世界初自己再生機能実用化するまでには14年の期間を要したその間社内外問わず多く協力者恵まれ、また良きライバルであるホンダ触媒開発忘れかけていた実用化情熱呼び覚まさせてくれたことは今も感謝している。触媒学会においても常識破りであった自己再生メカニズムは、(独)日本原子力研究開発機構との共同研究により、スプリング8欧州ESRFのシンクロトロン放射光用いて証明することができ、英国科学誌ネイチャー」に掲載された。経済産業大臣賞文部科学大臣賞日本学術会議会長賞、自動車技術会技術開発賞、SAE環境賞(E2T)などを受賞している。

特徴:ペロブスカイト酸化物結晶中に貴金属イオンとして配位した。これに対し従来触媒は、貴金属アルミナなどの耐熱性酸化物表面分散させるものであった。スーパーインテリジェント触媒は、自動車排ガス酸化還元のゆらぎにあわせて還元雰囲気では貴金属がみずからナノ粒子形成し酸化雰囲気では再びペロブスカイト酸化物戻ってリフレッシュする。この自己再生という能動的な機能により、いつまで触媒活性持続し貴金属大幅削減しても高い触媒活性維持できるようになった

参考文献:多数自動車技術会誌 Vol.59,No.1,2005 P47詳細記載

その他事項:製作年:2002年(Pd系)、2005年(Rh系)、2006年(Pt系)※年々進化





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