スラップ訴訟とは? わかりやすく解説

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スラップ

(スラップ訴訟 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 19:24 UTC 版)

スラップ: SLAPPstrategic lawsuit against public participation)とは、訴訟の形態の一つであり、特に金銭さえあれば裁判が容易に起こせる民事訴訟において、誹謗中傷を除いた公共の利益に関わる反社会的言動・行為への真実性又は真実相当性のある批判・発信に対して、自らは裁判結果で赤字となろうとも名誉毀損を主張し、弁護士費用・時間消費・肉体的精神的疲労などを相手に負わせることを目的に起こされる加罰的・報復的訴訟を指す言葉である。口封じ訴訟[1][2]威圧訴訟[3]批判的言論威嚇目的訴訟などとも訳される。アメリカでは禁止されている州もある[4][5][6][7][8][9]。自衛策としては、相手の人格は攻撃しないことで誹謗中傷の「疑い」すらかけられぬほど、自分の意見を批判の範疇に留めることである[10]


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  7. ^ 突然、弁護士からの手紙が自宅に…あなたが「誹謗中傷」で訴えられる日(トイアンナ) @gendai_biz” (日本語). 現代ビジネス. 2022年5月5日閲覧。 “誤解を招かぬよう書くが、私は誹謗中傷の加害者をかばいたいとは思っていない。むしろ、誹謗中傷を何年も続ける人には法廷で裁きを受けていただきたいと思っている。スラップが蔓延すれば、自分が中傷をしてもいないのに「あいつはまた、中傷だと言いがかりをつけて内容証明を送られてくるかもしれない」とうんざりするだろう。しかも上述のとおり、赤字覚悟である名誉棄損をわざわざ検討するということは、カネの試算をした上で、それでも感情的に訴えようとする「危ないやつ」である可能性も高い。しかも無視すれば、負け覚悟で訴えてくるリスクがある。裁判でこちらが勝つにせよ、最初は費用がかかるし、時間も取られる。社会的に強い立場の人間が、弱い立場へこういった訴訟をちらつかせてきたら、それだけで言論の自由を奪うだろう。”
  8. ^ a b “ファンド経営者ら研究者を高額賠償提訴 支援者「学問の自由守れ」”. しんぶん赤旗 (日本共産党). (2013年6月14日). http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-06-14/2013061406_01_0.html 2013年7月9日閲覧。 
  9. ^ N国市議に勝訴したライター「スラップ訴訟は民主主義をぶっ壊す」 - 弁護士ドットコムニュース” (日本語). 弁護士ドットコム. 2022年5月5日閲覧。
  10. ^ 突然、弁護士からの手紙が自宅に…あなたが「誹謗中傷」で訴えられる日(トイアンナ) @gendai_biz” (日本語). 現代ビジネス. 2022年5月5日閲覧。 “そして自衛策としては、誹謗中傷の「疑い」すらかけられぬほど、自分の意見を批判の範疇にとどめることだ。相手の人格を攻撃してはいけない。それは命すら奪いかねないのだから。だが、「この意見に対して強く反対します」「こういった発言は、〇〇に当てはまる人を差別しているのではないか」といった批判は、自由にできる。 今こそ、誹謗中傷ではない「意見に対する批判」の作法を、SNSユーザーは学ぶべきときが来たのだと信じている。”
  11. ^ Company, The Asahi Shimbun. “横行する「スラップ訴訟」、どこが問題か|論座 - 朝日新聞社の言論サイト” (日本語). 論座(RONZA). 2021年10月7日閲覧。
  12. ^ 行政機関および裁判所は祝日の業務(年中無休)を義務付けていないため、平日に休みを取らなければならなくなる。
  13. ^ 【コレって、どうなの?】Vol.85 ユニクロ「ブラック企業」問題を機に知った、野放しの「スラップ」 TOKYO FM『TIME LINE』
  14. ^ Company, The Asahi Shimbun. “市民の「表現の自由」を侵害するスラップ訴訟 - 内藤光博|論座 - 朝日新聞社の言論サイト” (日本語). 論座(RONZA). 2021年10月7日閲覧。
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  20. ^ 祝・烏賀陽さん“オリコン裁判”逆転勝訴” (日本語). 【元祖】岩本太郎ブログ2005-2009(私の退屈な日常). 岩本太郎. 2022年5月5日閲覧。
  21. ^ [烏賀陽弘道「スラップ訴訟とは何か」第4章「日本にもあるスラップ裁判例」p92、現代人文社、2015年6月5日
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  23. ^ あのカルト集団を徹底追跡(1)TOSHIが上納を続けたホームオブハート” (日本語). Asagei Biz-アサ芸ビズ. 2022年5月5日閲覧。
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  35. ^ 高額訴訟は二審も敗訴、ユニクロは変わるか | 専門店・ブランド・消費財” (日本語). 東洋経済オンライン (2014年3月27日). 2022年5月5日閲覧。
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  40. ^ 「読売1千万部は嘘」自社紙面で反論できず高額訴訟起こす読売 『週刊新潮』報道で|MyNewsJapan”. MyNewsJapan. 2022年5月5日閲覧。
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  42. ^ N国市議に勝訴したライター「スラップ訴訟は民主主義をぶっ壊す」” (日本語). 弁護士ドットコム (2019年9月24日). 2019年9月24日閲覧。
  43. ^ フリー記者への提訴は違法 N国・立川市議に賠償命令:朝日新聞デジタル” (日本語). 朝日新聞デジタル (2019年9月24日). 2019年9月24日閲覧。
  44. ^ 日本放送協会 (2019年9月24日). “N国党立川市議に賠償命じる判決|NHK 首都圏のニュース”. NHK NEWS WEB. 2019年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月25日閲覧。
  45. ^ 全国新聞ネット (2019年11月1日). “N国の危険な戦術、その先にあるもの ある日突然訴えられる、「スラップ」の脅威”. 47 NEWS. 2019年11月7日閲覧。
  46. ^ N国党「スラップ訴訟」は二審も返り討ち ライターを訴えたら逆に95万円の支払い命令” (日本語). 弁護士ドットコム (2020年3月4日). 2020年3月11日閲覧。


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