ジャンク品の使い道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 03:06 UTC 版)
部品取りや別製品の修理 ニコイチなどに供する部品取りにする。古い音響機器や電子楽器が故障した場合、現在では生産されていない素子が用いられていることが多く、ジャンク品から部品を取り出してまかなう。 自動車の場合、ターボチャージャー・ショックアブソーバー・カーオーディオなどは廃車のものであっても個別のパーツとして再利用できる見込みがある。 実用品の製造 特に戦後から高度成長期には、電子部品は非常に高価だったため、米軍放出ジャンクなどを使って新たな無線機を組み立てることも行われた。今日では出来合いの品を購入して使うだけだが、このようにジャンク品から新たな実用品を製造する過程では、様々な知識や技術が身に付くため「無価値」とされたジャンク品が「宝物」としてよみがえった。 実験用・撮影用・練習用 家電製品などで、間違った使い方を行うとどのような危険が起きるかを知らせるかというような、生活情報を発信する目的で使用する場合。 映像作品において乱闘シーンや爆破シーンなど、破壊を前提とした場面を撮影する場合。 後述の「ミサイル」のように、何らかの操作や技能習得の練習用(とりわけワンミスで廃品となるようなもの)として。 転用する もと軍用品の弾薬入れをバイクに取り付けて荷物入れにする。 パソコンや通信機器のジャンク品を幼児のおもちゃにする。 ピストンエンジンのヘッドカバーを灰皿や小物入れにする。 ジャンク品を集めて工芸品・芸術作品を作る(ジャンク・アート)。 プラモデルなど模型の部品をストックしておき、改造あるいはスクラッチビルドを行う際の材料として用いる。 壊れた家電製品やゲーム機の外装/フレームを改造し、個性的な自作パソコンを制作する。 修理して使う、もしくは性能の悪さを受認してそのまま使う。 修理することで再利用できる品がジャンク品として出回っていることがある。特に音響機器や楽器に関しては古くても価値の高いものが存在し、新しい製品で得られない使用感のためにジャンク品の機器を購入し、多額の修理費を投じたり自分で一つ一つ修理して実用品のレベルに戻すという使い方がある。 登録に必要な書類を紛失失効した自動車を「ミサイル(廃車覚悟の練習用ドリフト車)」など競技専用車、構内専用作業車などクローズドコース専用車として使用する。中には公道走行を一切無視した内容の改造が行われることもある。 実用品としてそのまま使う 単なる中古品や新品が、何らかの事情によりジャンク品として格安で販売されている場合があり、そのまま実用品として使うことが出来る。一般のジャンク品と外見上は区別ができない。購入後に動作確認してはじめて区別が出来る。 観賞用・学習用・研究用 楽器、カメラ、軍用品、鉄道車両のジャンク品はインテリアとして室内や店舗などに飾ることができる。 自動車やコンピュータのジャンク品は解剖して内部の構造を知ることができる(リバースエンジニアリング)。 既に生産されていない電子部品を解析して互換品または相当品を作ることができる。 ソフトウェアエミュレーターなどを作成するにあたって公開されていない仕様を調べることができる。
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