サターンV全飛行記録
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シリアルナンバー計画発射日特記事項SA-501アポロ4号 1967年11月9日 初飛行。すべての実験が成功 SA-502アポロ6号 1968年4月4日 第二段と第三段のJ-2エンジンに問題が発生 SA-503アポロ8号 1968年12月21日 初の有人飛行。月を周回 SA-504アポロ9号 1969年3月3日 地球周回軌道上で月着陸船の有人飛行試験 SA-505アポロ10号 1969年5月18日 月面着陸の予行演習 SA-506アポロ11号 1969年7月16日 史上初の月面着陸 SA-507アポロ12号 1969年11月14日 無人月面探査機サーベイヤー3号の近くに着陸。発射時に2度雷の直撃を受けたが、ダメージはなかった SA-508アポロ13号 1970年4月11日 月に向かう途中で酸素タンクが爆発する事故が発生したが、飛行士は無事に帰還 SA-509アポロ14号 1971年1月31日 フラ・マウロ高地の近くに着陸 SA-510アポロ15号 1971年6月26日 月面車を初めて使用 SA-511アポロ16号 1972年4月16日 デカルト高原に着陸 SA-512アポロ17号 1972年12月6日 初の夜間打ち上げ。アポロ計画最後のミッション SA-513スカイラブ1号 1973年5月14日 宇宙ステーション・スカイラブを打ち上げに使用。残骸(先端部もしくはエンジンの一部)が1975年1月11日にジブラルタル西方約1600kmの大西洋上に落下した。 SA-514未使用 アポロ18・19号のために製作されたものの、計画の中止で使用されず SA-515未使用 スカイラブのバックアップ用に製作されたものの、計画の中止で使用されず サターンVは、現在は3機が博物館に展示されている。 ジョンソン宇宙センターに展示されているものは、SA-514の第一段、SA-515の第二段、SA-513の第三段である。 ケネディ宇宙センターに展示されているものは、試験用に製作された第一段と、SA-514の第二・第三段である。 合衆国宇宙ロケットセンター(U.S. Space & Rocket Center) 内の、2008年1月に開館した屋内展示場に展示されているものは、S-IC-D、S-II-F/D、S-IVB-D(すべて試験用に作られたもので、実際に飛行する予定はなかった)である。 上記の三つの中で、実際に飛行する予定だったのはジョンソン宇宙センターに展示されているものだけである。合衆国宇宙ロケットセンターには、実物大の直立した模型も展示されている。またSA-515の第一段は、ルイジアナ州ニューオリンズのメーシュ組立工場に展示されている。SA-515の第三段は、スカイラブのバックアップ用に改造され、現在はワシントンD.C.のスミソニアン航空宇宙博物館に展示されている。 サターンVに関するすべての文書はマイクロフィルムに収められ、マーシャル宇宙飛行センターに保存されている。
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