コーヒー発見にまつわる伝説とは? わかりやすく解説

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コーヒー発見にまつわる伝説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 23:37 UTC 版)

コーヒーの歴史」の記事における「コーヒー発見にまつわる伝説」の解説

コーヒー起源はいくつもの伝説があるが、その内容3つ大別できる。 9世紀エチオピアで、ヤギ飼い少年カルディが、ヤギ興奮して飛び跳ねることに気づいて修道僧相談したところ、山腹木に実る赤い実が原因判りその後修道院夜業眠気覚まし利用されるようになった。この話の原典とされるのは、レバノンキリスト教徒ファウスト・ナイロニ (Faustus Nairon) の著書コーヒー論:その特質効用』(1671年)に登場する眠り知らない修道院」のエピソードだが、実際に時代も場所も分からないオリエント伝承として記されていた。この話がヨーロッパで紹介されると、コーヒー流行合わせて装飾進み舞台原産地エチオピア設定されヤギ飼い少年にはKaldiというアラブ風の名が与えられた。 13世紀モカで、イスラム神秘主義修道者スーフィー)のシェイク・オマール (Sheikh Omar) が、不祥事王女恋心抱いた疑い)で街を追放されていた時に山中導かれて赤い実を見つけ、許され戻った後にその効用広めた原典は、アブドゥル・カーディル・アル=ジャジーリーの著書コーヒー合理性擁護』(1587年写本で、千夜一夜物語ヨーロッパ紹介したアントワーヌ・ガラン (Antoine Galland) の著書コーヒー起源と伝播』(1699年)によってヨーロッパ紹介された。オマール没後早い時期書かれ歴史書にはオマールコーヒー発見した記述存在せず東アフリカ原産地とするコーヒーノキイエメン山中自生している点から信憑性には疑問呈されモカコーヒー産業発達した後に創造され逸話だと考えられている。 15世紀アデンで、イスラム律法学者のゲマレディン(ザブハーニー)(Gemaleddin) が体調崩した時、以前エチオピア旅したときに知ったコーヒー効用確かめその後眠気覚ましとして修道者たちに勧めた。さらに学者職人夜に旅をする商人へと広まっていった。シェイク・オマールの逸話同じくコーヒー合理性擁護』が原典だとされている。ヨーロッパ人間記録中には1454年にゲマレディンがコーヒー認めファトワー法解釈)を出したとする伝承紹介されている。『コーヒー合理性擁護』では、ザブハーニーが飲用していた液体コーヒーではなくカートだとする別の記録紹介されている。ウィリアム・H・ユーカーズ (William H.Ukers) の著書『オール・アバウト・コーヒー』(1935年)では、信憑性の高い伝承として取り上げられている。

※この「コーヒー発見にまつわる伝説」の解説は、「コーヒーの歴史」の解説の一部です。
「コーヒー発見にまつわる伝説」を含む「コーヒーの歴史」の記事については、「コーヒーの歴史」の概要を参照ください。

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