コーヒー用と紅茶用の区別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 07:17 UTC 版)
「ソーサー」の記事における「コーヒー用と紅茶用の区別」の解説
元々コーヒーカップとティーカップが区別されていなかったのは、先述の通りである。 ところで、紅茶は高温の水(熱湯)で抽出しないと良い味にはならないとされるため、紅茶は基本的に非常に熱い状態で出来上がるので、カップの口径を大きくし、紅茶の液面付近の温度が下がりやすいようにした。しかしながらこの場合カップの重量が増加するため、カップの高さを低くすることで容量を減らしたため、紅茶用のカップは一般的にコーヒー用のカップよりも扁平になっていった。 対して、コーヒーは紅茶ほど高温の水で抽出しなくても味に変化がないとされるために、紅茶よりは低い温度で出来上がる飲み物なので、カップの口径を小さくしてコーヒーの液面付近の温度が下がりにくいようにし、コーヒー全体も冷めにくいようにした。あとはカップの高さを高くすることで容量を増やしたため、コーヒー用のカップは、一般的に紅茶用のカップよりも背が高くなっていった。 また、コーヒーは基本的に濃い飲み物であるため、本来は大量に飲むべき飲料ではない。したがって紅茶用のカップよりもコーヒー用のカップの方が、容量が小さい傾向にある。 このような理由で、当初はコーヒー用と紅茶用の区別が特になかったものが、次第に区別されていった。 こうして、コーヒーカップにはそれ用のソーサーがセットになっており、ティーカップにもそれ用のソーサーがセットになったのである。 別売り用にソーサー単体で売っているものもあるが、セットと異なり、溝が入っていないことが多い。
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