クロビス‐いっせい【クロビス一世】
クローヴィス1世 (フランク王)
(クロヴィス1世 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/28 14:47 UTC 版)
クローヴィス1世[注釈 2](クローヴィス1せい、仏: Clovis Premier, フランス語発音: [klɔ.vis] 発音例 独:Chlodwig I. ,466年頃 - 511年11月27日)は、メロヴィング朝フランク王国の初代国王(在位481年 - 511年)である。日本では大半の書籍[注釈 3]でクローヴィス1世の表記が用いられる。
注釈
- ^ a b バシナについては、トゥールのグレゴリウスはテューリンゲン族の王妃とし、王と離縁した後にキルデリク1世と再婚したとしている。フランスのルネ・ミュソ=グラールは『偽フレデガリウス年代記』の記述をもとに、キルデリク1世がコンスタンティノープルに滞在していた時期に娶ったビザンツ宮廷に近い女性であったと推測している[1]。
- ^ 古代ラテン語表記のクロウィス(Clovis)、ラテン語ではクロドウェクス(ラテン語: Chlodovechus)、フランス語のクロヴィス、または古高ドイツ語および中高ドイツ語表記のクロードヴェヒ、クロートヴィヒ(Chlodowech, Chlodwig)と長音される表記もみられる。現代フランス語のルイ(Louis)、現代ドイツ語のルートヴィヒ(Ludwig)に当たる。
- ^ 各社の高校世界史関連の教科書・参考書、一般書など
- ^ アウグストゥスは執政官経験者から選ばれるか、アウグストゥスになると同時に執政官に就任するのが伝統だった。
- ^ クローヴィスに与えられた「アウグストゥス」の称号は、一般にはテオドリックに与えられていた「カエサル」の称号よりも上位の称号と認識されているものである。ただしテオドリックの称号についてはクローヴィスと同じく「アウグストゥス」であったと記す同時代のラテン語碑文も見つかっている[16][17]。
出典
- ^ R.ミュソ=グラール、pp.26-32。
- ^ フランス史、p.136-137。
- ^ ジャン2009、p.18。
- ^ a b フランス史、p.137。
- ^ R.ミュソ=グラール、p.42。
- ^ R.ミュソ=グラール、p.81。
- ^ フランス史、p.137-138。
- ^ a b c 五十嵐2003、pp.328-329。
- ^ a b フランス史、p.138。
- ^ a b R.ミュソ=グラール、p.112。
- ^ a b c エドワード・ギボン『ローマ帝国衰亡史』5巻、岩波書店、村山勇三(訳)、1954年、p.357。
- ^ a b R.ミュソ=グラール、pp.112-114。
- ^ ハンス・K・シュルツェ 『西欧中世史事典Ⅱ 皇帝と帝国』 ミネルヴァ書房、2005年、p.39。
- ^ Von Mathias Lohre “Die Erbens des Imperiums”, P.M. History, 09/2018, p. 32.
- ^ 『ブリタニカ国際大百科事典』第2版、TBSブリタニカ、1993年、フランス史。
- ^ アンリ・ピレンヌ 著、佐々木克巳・中村宏 訳『ヨーロッパ世界の誕生』創文社、1960年、49頁。ISBN 9784423492017。
- ^ 松谷健二『東ゴート興亡史 東西ローマのはざまにて』白水社、1994年、92頁。ISBN 4560028761。
- ^ R.ミュソ=グラール、p.77。
- ^ R.ミュソ=グラール、p.113。
- 1 クローヴィス1世 (フランク王)とは
- 2 クローヴィス1世 (フランク王)の概要
- 3 脚注
クロヴィス1世
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「フルール・ド・リス」の記事における「クロヴィス1世」の解説
伝説によれば493年、メロヴィング朝のクローヴィス1世がキリスト教への改宗に際し、フランスの君主で最初にフルール・ド・リスを王家の紋章に採用して宗教的純血の象徴とした。伝説は様々な形をとっており、その多くはクロヴィス王の改宗に関連したものであった。これらの伝説は、「フランス王の権威は皇帝や教皇の審議なしで直接神から授かったものであり、フランス王家は聖別されている」という主張を裏書するものとなった。 伝説のいくつかは、クロヴィス王を聖別するために天からもたらされた聖油の壺について記述しており、王族の神秘性を強めている。これはおそらく、ハトが聖レミギウスのところに運んだものである。別の伝説によれば、クロヴィスの洗礼式に聖母マリアが現れ、祝福の贈り物としてユリを与えたという。聖母マリアは、しばしば花と関連付けられる。クロヴィスの妻、ブルグント族のクロティルダ(後の聖クロティルダ)は、通常これらの伝説の中で重要な役割を果たしている。夫がキリスト教信者になるのを促しただけではなく、彼女の存在は君主を支持するブルグント王国の重要性を強調するのである。 キリスト教とフランス王の王権神授に重きを置かない伝説によれば、クロヴィスはヴイエの戦いで勝利を収める直前に花をかぶとに置いたといい、そこからフルール・ド・リスを王家の象徴に選んだという。
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