クリエーターへの影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 14:35 UTC 版)
永井豪はイラスト付エッセイで小学生時代初めて「鉄人」を読んだ時の衝撃を語り、「当時自分はアトムの方が好きだったが、『マジンガーZ』を読み返すと鉄人の影響をより多く受けていたのがわかる」という趣旨の発言をしている。なお永井の『けっこう仮面』には日本プロレス界の鉄人・似獣八五郎というキャラクターが登場した(ただし、同作は毎回有名作品を元にした敵キャラをゲストにしており、鉄人のみに留まらない)。 富野由悠季は小学生のころに鉄人28号を見て、現実的な科学の観点から「こんなの嘘だ!(あの体格のロボットが、ビルの間で悠然と立ち回って戦闘できるわけが無い)」と毒づいている。そのアンチテーゼは、無敵超人ザンボット3、無敵鋼人ダイターン3、機動戦士ガンダムなど富野の手がけた諸作品に表れている。 漫画およびアニメ映画となった『AKIRA』では、本作品の登場人物に類似した名前の人物がいる。 浦沢直樹の漫画『20世紀少年』では、ロボット工学者の敷島教授なる人物が登場し、リモコン操縦の巨大ロボットを制作する。 映画『ロボコップ2』において、ロボコップの開発記録の映像が旧実写版『鉄人28号』の開発記録の映像のパロディであるという指摘がある[要出典]。 庵野秀明が監督したテレビアニメ『彼氏彼女の事情』では、エンディングテーマの『正太郎マーチ』が、しばしばアバンタイトルのBGMとして使われた。同作品の音楽集CDにもトラック名『此迄ノ荒筋(正太郎マーチ)』として収録された。 フジテレビ系ドラマ『カバチタレ!』で陣内孝則が演じた大野勇は、本作品のファンであるというドラマオリジナルの設定があり、誰も居ないオフィスで鉄人28号のフィギュアを使って遊んでいたことがある。また、ドラマの後半部分では本作品の「良いも悪いもリモコン次第」というコンセプトが物語の大きな主題となっている。自分たちの仕事は決して弱者を守るためだけにあるのでなく、時には自分の意に反する仕事もしなければならないということを、大野は自分たちのような代書屋を「鉄人」、決定権を持つ依頼者を「リモコン」に例えていた。なお、劇中においてアニメ第1作の映像が度々使われている。
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