クイーン作品のパロディ・パスティシュなど
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「エラリー・クイーン」の記事における「クイーン作品のパロディ・パスティシュなど」の解説
1969年 エラリー・クイーンの災難 The Misadventures of Erelley Queen - エドワード・D・ホックほか (エラリー・クイーン名義での作品(『青の殺人』など)発表もあるホックなどが書いた探偵エラリー登場のパロディ集) 1969年 10か月間の不首尾 The Ten Months' Wander - J・N・ウイリアムソン (『十日間の不思議』The Ten Days' Wonder のもじり。クイーン後期作品のパスティシュ。) 1973年 スウェーデン長靴の謎 The Swedish Boots Mystery - ジョン・L・ブリーン (クイーン主宰の『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』で書評欄を務めるブリーン(『女装好きな男』『虚栄殺人事件』などコナン・ドイルやヴァン・ダインの文体に似せた作品を書いたことでも知られる)による国名シリーズのパスティシュ。北欧民話「幸福の長靴」に因むとともに、クイーンの『オランダ靴の謎』The Dutch Shoe Mysteryのもじり。) 1980年 犯罪の傑作 A Masterpiece of Crime - ロバート・トゥーイ 素人探偵と刑事のコンビが、クイーンのアンソロジー『101年のお楽しみ』を参考に連続殺人を阻止する。電話口にダネイらしき人物も声で出演している。 1982年 銀座の児雷也- 都筑道夫 昭和11年、映画脚本を書くため来日したエラリイは銀座で殺人を目撃する。日本の習俗を知らないエラリイに永井荷風がヒントを与える。 1990年 探偵の秋あるいは猥の悲劇 - 岩崎正吾 (ドルリー・レーン4部作の「本歌取り」ミステリ。八田家の当主の死に端を発する連続殺人を、耳の不自由な旅回りの役者が解決に導く。作品名の後半「猥の悲劇」は『Yの悲劇』のもじり。) 2000年 大君殺人事件 またはポーランド鉛硝子の謎 - 芦辺拓 (雑誌社の社長が殺され、3人の容疑者にはそれぞれアリバイがある。その謎の解明に集結したファイロ・ヴァンス、ヴァン・ドゥーゼン教授、ネロ・ウルフともう一人、彼らの前で鼻眼鏡(パンス・ネ)をはめて「Q・E・D」と素人探偵気取りで真相を語る「私」。) 2002年 Qの悲劇 または二人の黒覆面の冒険 - 芦辺拓 (マンフレッド・リーとフレデリック・ダネイが謎の覆面作家エラリー・クイーンとバーナビー・ロスとして講演会を催す当日、現実の殺人事件に巻き込まれ、講演会で事件の解決を余儀なくされる。作品名の前半「Qの悲劇」は『Yの悲劇』のもじり。) 2010年 視聴者への挑戦状 The Television Adventures of Ellery Queen - リチャード・レビンソンとウイリアム・リンク (『刑事コロンボ』原作者コンビによるTVドラマ『エラリー・クイーン』のシナリオ集。ドラマの途中でエラリーが視聴者に「挑戦」をいどむ趣向の作品。日本では23作のうち『ミステリの女王の冒険』(エラリー・クイーン原案)と題し、表題作ほか4本を収録した単行本が論創社から発行。) 2018年 シャーロック・ホームズの失われた災難 The Missing Misadventures of Sherlock Holmes - ジュリー・マッキュラス 編。 (『シャーロック・ホームズの災難』の序文の中で、クイーンはさまざまな理由により収録出来なかった作品について解説しているが、本書はその「失われた」作品を収録した短編集。)
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