クイーンズランド大学での実験とは? わかりやすく解説

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クイーンズランド大学での実験

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 16:13 UTC 版)

ピッチドロップ実験」の記事における「クイーンズランド大学での実験」の解説

ピッチドロップ実験で最も有名とされるのは、オーストラリアブリスベンクイーンズランド大学で、トーマス・パーネル教授1881年 - 1948年)が1927年始めた実験である。この実験の目的は、固体のように見え物質が実は非常に粘性の高い流体であることを学生教えることであった実験では、熱したピッチ漏斗注いで落ち着くまで3年待ったあと、1930年漏斗下部切ってピッチ流れ出ることができるようにした。その後大きな1滴のしずくが形成され落下するまでおよそ10年かかった最近では2000年11月28日に8滴目のしずくが落下している。ここから計算されピッチ粘性水のおよそ2300億倍の2.3×108 Pa·s(パスカル秒)である。9滴目は2012年2013年落下する予想されていたが、実際にはさらに時間がかかり、2014年4月17日大学から「9滴目と8滴目との衝突」が発表され2014年内に完全に落下する予想されていた。2014年4月24日に、クイーンズランド大学はしずくを受け止めるビーカー空き狭くなってきたことから、今後実験継続するためにビーカー交換実施した。しかしこの作業中に木製の台がぐらつき、9滴目のしずくがちぎれて落下してしまった。クイーンズランド大学は、『実験刺激的な新時代へ突入した』と発表した。また実験様子中継するサイトロゴもしずくが折れた画像変更された。 この実験ギネスブック認定された最も長期に渡るラボ実験である。漏斗残っているピッチの量からすると、あと100年実験続けることができると考えられている。この実験より前に作られてまだ動き続けている科学装置としては、オックスフォード電鈴(1840)とビバリー時計(1864)がある。 この実験始まったときは実験装置温度管理されておらず、気温変化するにつれて粘性変化するという状態であった。7滴目のしずくが落下した1988年以降のあたりで、実験装置のある場所に空調導入された。温度安定した結果漏斗から落下するより前にしずくが下に向かって伸びる長さ以前より長くなっている。 2005年10月には、メインストーン(1935年 - 2013年)とパーネルピッチドロップ実験功績により(ノーベル賞パロディの)イグノーベル賞受賞している。 意図せず起きた9滴目の落下除いて現在に至るまでしずくが自然落下する過程目撃した者はいない。装置にはビデオカメラ設置されているものの、2000年落下技術的問題により記録失敗したピッチドロップ実験は、クイーンズランド大学St LuciaキャンパスSchool of Mathematics and PhysicsParnell Building2階展示されていてそこで見ることができる。

※この「クイーンズランド大学での実験」の解説は、「ピッチドロップ実験」の解説の一部です。
「クイーンズランド大学での実験」を含む「ピッチドロップ実験」の記事については、「ピッチドロップ実験」の概要を参照ください。

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