キアシシギとは? わかりやすく解説

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きあし‐しぎ【黄脚×鷸】

読み方:きあししぎ

シギ科全長27センチくらい。全体灰色で脚が黄色シベリア繁殖し日本では旅鳥として春秋河口みられる


キアシシギ

キアシシギ
キアシシギ

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黄足鷸

読み方:キアシシギ(kiashishigi)

シギ科渡り鳥

学名 Tringa brevipes


黄脚鴫

読み方:キアシシギ(kiashishigi)

シギ一種

季節

分類 動物


キアシシギ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/21 13:01 UTC 版)

キアシシギ
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: チドリ目 Charadriiformes
: シギ科 Scolopacidae
: クサシギ属 Tringa
: キアシシギ T. brevipes
学名
Tringa brevipes Vieillot, 1816[2]
シノニム

Heteroscelus brevipes Vieillot, 1816[1][3]

和名
キアシシギ
英名
Grey-tailed Tattler

キアシシギ(黄足鴫、学名:Tringa brevipes)は、チドリ目シギ科に分類されるの一種。シギの仲間である。その名前の由来は、足が黄色いことから。以前はキアシシギ属とされていたが、最近の研究でクサシギ属とされた。

分布

シベリア北東部やカムチャツカ半島などで繁殖し、冬季東南アジアニューギニアオーストラリア渡りをおこない越冬する。

日本では旅鳥として、北海道から沖縄までの各地で、4月から5月は他のシギ・チドリよりも早く7月下旬から観察され始め、10月ごろまでごく普通に観察される。九州南西諸島では、越冬する個体もある。

形態

全長は約25cm[4][5]翼開長は約55 cm[5]。成鳥夏羽は、体の上面が灰褐色で眉斑、頬、体の下面は白色。顔から頸にかけては灰褐色の縦斑が、脇から胸にかけては横斑がある。成鳥冬羽は、体の下面が淡い灰褐色になり、体の下面の斑は不鮮明になる。

雌雄同色である[4][5]

足は黄色で、他のシギに比べて短めである。嘴は黒く、基部は灰色がかった黄色。

生態

非繁殖期には、砂浜干潟水田などに生息する。群れで行動することが多い[4]。海岸部からかなり離れた河川でも観察されることもあるが、この場合、単独か多くても数羽のことが普通である。繁殖期は樹木の疎らな草原や川原、小石が混じったツンドラ地帯に生息する。

水深の浅い場所を歩きながら、カニ昆虫類などを食べる。防波堤テトラポット、海岸の石の上などで休む[4]

地上に営巣するが、木の上のツグミの古巣に営巣した例もある。20世紀始めまで、本種の巣は未発見だった。通常4卵を産む。

ピュイピュイとすんだ声で鳴いたり、飛びながらピュイーと鳴く。

種の保全状況評価

国際自然保護連合(IUCN)により、軽度懸念(LC)の指定を受けている[1]

日本の以下の都道府県レッドリストの指定を受けている[3]

近縁種

脚注

  1. ^ a b c BirdLife International. 2024. "Tringa brevipes" The IUCN Red List of Threatened Species 2024: e.T22693289A154695285. Accessed on 21 November 2024.
  2. ^ Tringa brevipes (Vieillot, 1816)” (英語). ITIS. 2012年5月17日閲覧。
  3. ^ a b 「都道府県指定状況を一覧表で表示」をクリックすると、出典の各都道府県のレッドデータブックのカテゴリー名が一覧表示されます。日本のレッドデータ検索システム(キアシシギ)”. エンビジョン環境保全事務局. 2012年7月26日閲覧。
  4. ^ a b c d 山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥 (2006)、262-263頁
  5. ^ a b c ひと目でわかる野鳥 (2010)、68頁
  6. ^ レッドデータブック・東京都の保護上重要な野生生物種(本土部)2010年版” (PDF). 東京都. pp. 48 (2010年). 2012年7月26日閲覧。
  7. ^ 鳥類 神奈川県レッドリスト”. 神奈川県 (2006年). 2012年7月26日閲覧。
  8. ^ 千葉県レッドデータブック−動物編(2011年改訂版)” (PDF). 千葉県. pp. 102 (2011年). 2012年7月26日閲覧。
  9. ^ レッドデータブック・キアシシギ”. 京都府 (2002年). 2012年7月26日閲覧。
  10. ^ レッドデータブック・キアシシギ”. 大阪府 (2000年). 2012年7月26日閲覧。
  11. ^ 滋賀県版レッドリスト2005”. 滋賀県 (2005年). 2012年7月26日閲覧。

参考文献

関連項目


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