アリスイとは? わかりやすく解説

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あり‐すい〔‐すひ〕【×蟻吸】

読み方:ありすい

キツツキ科全長、約18センチ全体灰褐色くちばし弱く地上などでアリ食べる。北海道および本州北部繁殖する


アリスイ

アリスイ
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蟻吸

読み方:アリスイ(arisui)

キツツキ科渡り鳥

学名 Jynx torquilla


蟻吸

読み方:アリスイ(arisui)

北海道夏鳥として繁殖。秋、本州渡来し主として山麓丘陵などにすむ

季節

分類 動物


アリスイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/12 03:38 UTC 版)

アリスイ
アリスイ Jynx torquilla
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キツツキ目 Piciformes
: キツツキ科 Picidae
亜科 : アリスイ亜科 Jynginae
: アリスイ属 Jynx
: アリスイ J. torquilla
学名
Jynx torquilla
Linnaeus1758
和名
アリスイ
英名
Eurasian wryneck
Northern wryneck

アリスイ(蟻吸、Jynx torquilla)は、キツツキ科アリスイ属に分類される鳥類。アリスイ属の模式種

分布

アフリカ大陸ユーラシア大陸イギリスジブラルタルを含む)、日本

夏季にアフリカ大陸北部やユーラシア大陸で繁殖し、冬季になるとアフリカ大陸中部やインド東南アジアへ南下し越冬する。日本では北海道本州北部では夏季に繁殖のため飛来し(夏鳥)、本州中部以西では冬季に越冬のため飛来(冬鳥)する。アリの出現に合わせて移動しているらしく、クロナガアリが出現している間は冬の関東地方でも長い間越冬し、厳寒期に南下する[1]

形態

全長17-18cm。背面は灰褐色の羽毛で覆われ、褐色や黒褐色の複雑な斑紋が入る[1]。また頭頂から背面にかけて暗褐色の太い縦縞が入り、側頭部や肩部にも黒い斑紋が入る。喉から胸部にかけては黄褐色の羽毛で覆われ、黒褐色の横縞が入る。尾羽は丸尾で繋がっておらず[1]、黒褐色の横縞が約5本入る。

分類

  • Jynx torquilla torquilla Linnaeus, 1758 - など

生態

開けた森林、林縁、草原湿地農耕地川原などに生息する[1]。樹上では木の枝に対して水平に止まる。外敵に巣を狙われた場合、大声で鳴いて巣の周りを飛ぶ[2]。警戒のために頻繁に首をかしげるような行動を行う。種小名torquillaは「首を捻る者」の意で、英名(Wryneck=曲がった首)と同義。

食性は動物食で、主にアリを食べ、和名の由来になっている。地表や朽ち木に止まってを伸ばし、獲物を捕食する。[2]

繁殖形態は卵生。樹洞や地面に空いた穴、キツツキの古巣に営巣し[1]、日本では6-7月に1回に6-10個のを産む。主にメスが抱卵し、抱卵期間は12-14日。雛は孵化してから18-25日で巣立つ。

人間との関係

首を曲げ頻繁に後ろを向くことから、不吉の象徴とされることもある。ギリシア神話では恋の呪術に用いられたというエピソードがある[3]

樹洞に巣を作るため、巣箱を利用することもある。

画像

脚注

  1. ^ a b c d e 『山渓ハンディ図鑑7 新版 日本の野鳥』、416頁。
  2. ^ a b 『鳥類図鑑』、93頁。
  3. ^ ピンダロス『ピュティア祝勝歌』第4歌213行以下。

参考文献

関連項目

外部リンク


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  • アリスイ類
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