カラヴァジェスティとは? わかりやすく解説

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カラヴァジェスティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 09:27 UTC 版)

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ」の記事における「カラヴァジェスティ」の解説

カラヴァッジョ絵画研究し、その作風真似た追随者はカラヴァジェスティ (Caravaggisti) と呼ばれることがあるカラヴァッジョ派、カラヴァジェスキとも)。1600年にコンタレッリ礼拝堂納められた『聖マタイの殉教』と『聖マタイの召命』はローマ若手芸術家の間で大評判になり、カラヴァッジョ野心的な若手画家たち目標となっていった。カラヴァジェスティと呼ばれる最初期画家カラヴァッジョ友人でもあったオラツィオ・ジェンティレスキジョヴァンニ・バリオーネあげられる。ただし、バリオーネがカラヴァッジョ風の絵画描いた時期短くカラヴァッジョがバリオーネの絵画自分作品からの盗作だと糾弾したこともあって二人長く反目しあっていたが、後にバリオーネはカラヴァッジョに関する伝記最初に書いた人物となった次世代のカラヴァジェスティとしてカルロ・サラチェーニ (Carlo Saraceni)、バルトロメオ・マンフレディ (Bartolomeo Manfredi)、オラツィオ・ボルジャンニ (Orazio Borgianni)らがいる。1563年生まれジェンティレスキはこの3名よりもかなり年長だったが、長命な画家でこの3名よりも長生きし最後イングランド王チャールズ1世宮廷画家になり1639年ロンドン死去している。ジェンティレスキの娘アルテミジアも父の縁でカラヴァッジョとは面識があり、カラヴァジェスティの画家の中ではもっとも才能があった一人だった。 ナポリではカラヴァッジョ短期間しか滞在していないにも関わらずバッティステッロ・カラッチョロ、カルロ・セッリート (en:Carlo Sellitto)ら、重要なカラヴァジェスティの画家輩出したナポリでのカラヴァジェスティの活動1656年ペスト流行によって終焉したが、当時ナポリスペイン支配下だったこともあって、カラヴァッジョ影響スペイン絵画へも波及していった。 オランダでも17世紀初頭画学生としてローマ訪れカラヴァッジョ作品多大な影響受けたユトレヒト・カラヴァッジョ派 (en:Utrecht Caravaggism) と呼ばれる宗教画家たちが存在した。これら画学生たち自国持ち帰ったカラヴァッジョ作風流行短かったとはいえ1620年代にはヘンドリック・テル・ブルッヘンヘラルト・ファン・ホントホルストアンドリエス・ボト (en:Andries Both)、ディルク・ファン・バブーレン (en:Dirck van Baburen) らによって全盛期迎えている。以降世代オランダ人画家たちにはカラヴァッジョ影響薄れていったが、マントヴァ公ゴンザーガ家依頼カラヴァッジョの『聖母の死』を購入し、『キリストの埋葬 (Entombment of Christ)』の模写行ったルーベンス初めフェルメールレンブラントさらにはイタリア滞在時にカラヴァッジョ作品を目にしているベラスケス作品にもカラヴァッジョ影響見られる

※この「カラヴァジェスティ」の解説は、「ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ」の解説の一部です。
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