スペイン絵画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 04:52 UTC 版)
5000点近い収集を持つスペイン絵画は、フアン・デ・フランデス、ルイス・デ・モラレス、エル・グレコ、ホセ・デ・リベーラ、スルバラン、ディエゴ・ベラスケス、バルトロメ・エステバン・ムリーリョ、ルイス・メレンデス、フランシスコ・デ・ゴヤなどの多数の作品を初めとする中世から20世紀初頭にいたる、比類のないコレクションを誇っている。世界で唯一スペイン絵画の全貌に触れられるこのコレクションは、フアン・サンチェス・コターン、フェデリコ・デ・マドラーソ、マリアノ・フォルトゥーニ、ホアキン・ソローリャなどスペイン以外ではほとんど作品が見られない画家まで網羅している。そしてスペイン絵画を代表するディエゴ・ベラスケスとフランシスコ・デ・ゴヤ二人の宮廷画家の画業については、全生涯の作品を展示する圧倒的なコレクションである。前者の作品は最高傑作『ラス・メニーナス』を含む約50点、後者の作品も代表作『マドリード、1808年5月3日』、『カルロス4世の家族』等を含む130点以上を数え、プラド美術館の作品を抜きにしてこの二人の画家の神髄に触れることはできない。加えて40点近いエル・グレコの作品も、『受胎告知』等スペイン時代の代表作のみならずイタリア時代の作品まであり、質量ともにプラド美術館の収集は傑出している。 重要作 ジャウメ・セラ:『トベの聖母』 バルトロメ・ベルメーホ:『シロスの聖ドミニクス』 フアン・デ・フランデス:『磔刑』 ルイス・デ・モラレス:『聖母子』 エル・グレコ:『聖三位一体』、『寓話』、『胸に手を置く騎士』、『受胎告知』、『キリストの復活』、『羊飼いの礼拝』 フアン・サンチェス・コターン:『狩猟の獲物、野菜と果物のある静物』 ホセ・デ・リベーラ:『聖フィリポの殉教』、『ヤコブの夢』、『マグダラのマリア』 フランシスコ・デ・スルバラン:『聖ペドロ・ノラスコへの聖ペテロの顕現』、『壺のある静物』、『祈る聖フランチェスコ』 ディエゴ・ベラスケス:『東方三博士の礼拝』、『酔っ払いたち』、『ウルカヌスの鍛冶場』、『キリストの磔刑』、『ブレダの開城』、『道化セバスティアン・デ・モーラ』、『織女たち』、『ラス・メニ―ナス』 バルトロメ・エステバン・ムリーリョ:『小鳥のいる聖家族』、『ロザリオの聖母』、『ベネラブレスの無原罪の御宿り』 ルイス・メレンデス:『鮭、レモンと三個の器のある静物』 フランシスコ・デ・ゴヤ:『日傘』、『オスナ侯爵の家族』、『カルロス4世の家族』、『裸のマハ』、『着衣のマハ』、『マドリード、1808年5月2日』、『マドリード、1808年5月3日』、『自画像』、『我が子を食らうサトゥルヌス』 エドゥアルド・ロサレス:『カトリック女王イサベルの遺言』 フェデリコ・デ・マドラーソ:『ビルチェス伯爵夫人の肖像』 マリアノ・フォルトゥーニ:『日本間にいる画家の子供たち』 フランシスコ・プラディーリャ:『狂女フアナ』 ホアキン・ソローリャ:『浜辺の子供たち』
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