オートバジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 02:57 UTC 版)
「仮面ライダー555の登場仮面ライダー」の記事における「オートバジン」の解説
スマートブレイン・モータースが、仮面ライダーファイズの支援用に開発した、可変型バリアブルビークル。花形によってファイズギアとともに園田真理へと送られたもので、九州では真理が乗車していたが、第4話の最後で乾巧が「欲しい」と訴えたため、以後は巧の愛車となる。 次世代高速CPU・スマートPCIVが搭載されているため自律行動が可能であり、ファイズやプログラムされた対象者の危機には、自力で駆けつける。第8話のスカラベオルフェノク戦では敵への射撃にファイズを巻き込むなど、当初は息の合った連携を取れていなかったが、次第にファイズとのコンビネーションを確立していき、サイドバッシャーのミサイル攻撃から救出するなどの活躍を見せた。 最終話では、アークオルフェノクによって変身解除に追い込まれた巧を支援するために現れ、敵に攻撃を仕掛けながらファイズブラスターを投げ渡したが、直後にアークオルフェノクの放った光弾を受けて大破した。また劇場版では、ファイズと連携してエラスモテリウムオルフェノクに挑むも、反撃を受けて破壊されている。 設定上は後継機種のオートバジン2も開発されていたが、実戦投入はされず劇中には登場しない。 バイクから変形する人型ロボットを登場させる案は『仮面ライダークウガ』のころから存在したもののスーパー戦隊シリーズとの兼ね合いから見送られていたが、本作品で新規性を打ち出すために採用された。バトルモードのスーツアクターを務めた押川善文は、最初に「人工知能で成長していく」という設定を伝えられていたが、序盤のみでほとんど出番がなくなってしまったことを証言している。 ビークルモード バイク形態。燃料は一般のガソリンであるが、タンク内のフュールコンバーターによって高純度燃料のソルグリセリンに変換することで、驚異的なパワーを生み出す。 タイヤは化学合成ゴム・ソルラバー製で、強い路面吸着性を備えているほか、内部に組み込まれたアンチバースト機構により、破損しても瞬時に修復する。 左ハンドルグリップは、ミッションメモリーを装填することでファイズエッジとなる。車体後部の方向指示器テールウインカーは、人工衛星ホークアイおよびイーグルサットとの交信アンテナとしても機能している。 ビークルモードは基本的に移動目的で使用されるが、第12話のクロコダイルオルフェノク戦では、ファイズが騎乗した状態で突進を仕掛けて、先手を取ることに成功している。攻撃としては単純だが、最高時速380kmというスピードに対応できるオルフェノクは少ないため、有効性は高かった。 バトルモード 人型ロボット形態。ビークルモードからの変形はわずか数秒で行われ、ファイズギア装着者が胸部のスイッチを押すことで、また元の形態に戻る。 2足歩行でも移動できるが速度に限界があるため、背面にあるビークルモード時の後輪スクランブルローターを後方に倒して回転させ、高速ホバー滑走する。ふくらはぎから伸びるスーパーサイレンサーから噴射する高圧ガスによって滑走時の姿勢制御を行うほか、最高出力にすれば地上30mまで上昇できる。 両手のパワーマニュピレーターは鉄球をひと握りで粉砕するほどのパワーを備えているが、テクノフィンガーの働きにより繊細な作業もこなす。 武器はビークルモード時に前輪となるバスターホイールで、16個のマズルから12mmの弾丸を秒間96発撃ち出すガトリングガンや強靭な盾として機能する。装弾数は480発。劇中では上空に飛び上がってからの掃射が多用された。
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