イタリア叙事詩とは? わかりやすく解説

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イタリア叙事詩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/08 08:37 UTC 版)

ローラン (シャルルマーニュ伝説)」の記事における「イタリア叙事詩」の解説

後世になり、イタリアなどでは『ローランの歌』の前日談が追加された。なお、イタリアで通常ローラン」でなく「オルランドとされる有名なものとして、ルイジ・プルチの『モルガンテ』、ボイアルド未完終わった恋するオルランド』などがある。その中でもっとも知られている作品アリオストの『狂えるオルランド』である。 『狂えるオルランド』では、素手人間引き裂く怪力に、全身金剛石同程度強度をもち、刃を受け付けない唯一傷を負う可能性があるのは足の裏のみ(第11歌49節)という設定となっている。そのため、鎧を着ていたのはもっぱら飾りのため(第12歌49節)と説明され第9歌では火縄銃相手に、さらに第11歌ではルッジェーロヒッポグリフと「魔法の盾」を使って殺せなかった海魔オルク純粋な力技でねじ伏せて退治する、など常軌を逸するほどの戦闘能力発揮している。 そのため基本的に精神作用する魔法でも使わない限り負けことはない。もっとも、『恋するオルランド』では、魔女・ファタ・モルガナを屈服させるシーン存在する。ただ、兜の上から頭を強打され目がくらむシーン存在し(第4196節)、完全無欠超人というわけでもない。 東洋美姫アンジェリカ恋をすると、たびたびシャルルマーニュ帰還命令無視して世界中放浪しつつアンジェリカ求め続けた。しかし、その間平和だったわけでなく、シャルルマーニュスペインやセリカンなどと戦争をしており、幾度か危機もあった。さらに、アンジェリカを巡る三角関係の中で同じパラディンであるリナルドと剣を交えて戦ったりもしており、(イタリア叙事詩などでは)あまり忠誠心が厚い人物には見えない印象を受ける。 アンジェリカへの思い悲恋に終わると、ローラン発狂し、裸のまま放浪始める。素手で熊などの猛獣殺したりする超人的な強さ発揮しながら農民達から恐れられ最終的には、アストルフォが月から持ち帰った理性を鼻から注入され正気に戻る。作中では、預言者の口を借りて神から与えられた力を異教徒との戦い使わず女性追い掛け回していたのが神の怒りにふれたため、と説明されていた。 以後ドゥリンダナ狙いやってきたセリカン(絹の国古代中国モデルとした架空の国)の国王グラダッソアフリカアグラマンテ3対3変則的な試合勝利するなど活躍した

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イタリア叙事詩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 17:57 UTC 版)

バヤール」の記事における「イタリア叙事詩」の解説

モルガンテ』、『狂えるオルランド』を始めとする、シャルルマーニュパラディン題材にした物語登場する。 『狂えるオルランド』では、セリカン(絹の国古代中国モデルとした架空の国)の王、グラダッソリナルドルノーイタリア語読み)の持つバヤールオルランドの持つ名剣ドゥリンダルデを求めはるばる海を越えてやってきている。また、バヤール世界最高の名馬として扱われており、その他の人物一時的にではあるがバヤール手に入れてはいるが、最終的にリナルドのもとに戻った。 特に、バヤールとドゥリンダルデの双方、つまり世界最高の剣と馬を入手したグラダッソかなりの強敵で、オルランドは馬の性能圧倒され落馬させられるという苦戦強いられた。ただ、最終的に地力の差によりオルランドグラダッソ勝利している。

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