イギリス・デッカとは? わかりやすく解説

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イギリス・デッカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 17:35 UTC 版)

デッカ・レコード」の記事における「イギリス・デッカ」の解説

1929年株式仲買人であったエドワード・ルイスによって設立されデッカは、1930年代勢力伸ばしEMI並んでイギリスの2大レコード会社となった同社アメリカレコード会社からイギリスでの配給を得ることに熱心で、ブランズウィック・レコードRCAビクターアトランティック、フィレスやドイツポリドールなどの録音イギリスにおいて配給していた。 第二次世界大戦勃発直前潜水艦ソナー開発一翼担い、その技術応用してffrrというハイファイ録音技術多く作品発表した。またウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と完全専属契約収め一時期は英デッカ以外の録音がない時代が続く。 1962年にはオーディションビートルズを落とすという判断ミスがあった(つまり、ビートルズメジャーデビュー遅らせてしまった)ものの(ただし、このとき採用されたブライアン・プール&ザ・トレメローズも、全英チャートにぎわす程の成功収めている) 、ローリング・ストーンズデビューさせ、ブリティッシュ・インベイジョン一翼担ったまた、1966年にはプログレッシヴ・ロックブルースロックなど当時としては革新的な音楽性を持つアーティストを扱う専門レーベルであるデラム・レコード(DERAM)を設立しムーディー・ブルースキャメルテン・イヤーズ・アフターなどを送り出した。こういったサブ・レーベル設立世界初とされる。 しかし、1960年代後半からアメリカレコード会社イギリス自社配給網を作るようになって徐々にデッカの手離れると共に1970年にはローリング・ストーンズ他社移籍するなどして、同社ポップス分野での勢い次第弱まっていった。 なお、同社作品アメリカで販売する際には、デッカという商標アメリカデッカ保有している関係上、ロンドンレコードというレーベル名でオリジナル・ロゴが使用され日本でも1990年代までロンドンレコードの名称を使用していた。 1980年ポリグラムによって買収された後、デッカポップスから手を引きクラシック音楽レーベルとしての残った。現在はユニバーサルミュージック内のユニバーサルクラシックスの一部門という位置づけられているが、ジャズ部門においてはヴァーヴ・レコードから発売されている。更に、2007年からは、フィリップス・レコードのクラシック部門が、自社グループ傘下入った日本での配給キングレコード1953年頃から行っていたが、本体ポリグラム傘下となった結果1982年ポリドール完全子会社として新たに設立されロンドンレコード株式会社移った。ただし、1970年代前半までのタイトル(主にクラシック作品)は英デッカ意向によりキングレコードから引き続き発売されたものもあった。これはユニバーサルミュージック傘下となった2000年まで続いた。なお、ロンドンレコード1984年親会社ポリドール吸収合併された。

※この「イギリス・デッカ」の解説は、「デッカ・レコード」の解説の一部です。
「イギリス・デッカ」を含む「デッカ・レコード」の記事については、「デッカ・レコード」の概要を参照ください。

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