アレクセイ・A・レオーノフ
名前::アレクセイ・A・レオーノフ(Alexei Arkipovich Leonov)
性別:男
国名:ソ連
生年月日:1934年
所属宇宙機関:ソビエト連邦空軍
飛行実績:ボスホート宇宙船(ボスホート2号/A-1)
ソ連空軍のアレクセイ・レオーノフ中佐は、1965年3月18日、パベル・ベリャーエフ大佐とともに宇宙船ボスホート2号に搭乗しました。ソ連は、前年10月にアメリカのジェミニ計画に先んじて複数(3人)の飛行士を搭乗させたボスホート1号を打ち上げています。この飛行では、乗員は宇宙服を着ないで宇宙飛行しています。
ボスホート2号はバイコヌール基地からA−1ロケットで打ち上げられ、周回軌道に乗りました。そしてレオーノフは単身、宇宙服で宇宙船の外に出て、史上初となる宇宙遊泳を約10分間続けました。宇宙船に戻るときに宇宙服の膨らみすぎによるトラブルが生じましたが、これを克服。無事、宇宙船に戻りましたが、地球へ帰還する時に故障が発生しました。動力系の故障です。そのため、宇宙船は予定外の弾道をたどり、同乗の操縦士ベリャーエフは逆推進ロケット点火の作業を手動でおこないました。しかし、予定の着陸地点から約2,000kmずれてはいますが、3月19日にペルミ近郊のウラル山脈西部に無事、着陸しました。
1.同じロケット、宇宙船に乗った宇宙飛行士はいるの?
ボスホート2号に、宇宙遊泳担当のレオーノフ中佐は、操縦担当のパベル・ベリャーエフ大佐とともに乗り組みました。
2.宇宙でどのようなことをおこない、どんなことに成功しているの?
ボスホート2号は、1965年3月18日に打ち上げられ、地球周回軌道に入りました。そして約26時間にわたって飛行し、翌19日に帰還しました。その間、レオーノフは用意されていた気密室を利用して短い命綱を付け、宇宙服で約10分間宇宙船の外に出ました。そして、真空の宇宙空間の中で人類初の宇宙遊泳をおこないました。帰還時のトラブルはあったものの、宇宙船が故障した場合など、人間が宇宙船の外で修理などの作業ができることを証明した、画期的な出来事でした。
3.どれくらいの時間、宇宙を飛んでいるの?
ボスホート2号の全飛行時間は、26時間2分でした。
※参考文献:バズ・オルドリン+マルカム・マコネル/鈴木健次ほか訳「地球から来た男」角川選書、的川泰宣「飛びだせ宇宙へ」岩波ジュニア新書、宇宙開発事業団・編「新版宇宙飛行士になるための本」同文書陰ケネス・W・ガトランドほか/佐貫亦男・日本語版監修「世界の宇宙開発」旺文社
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