アゼリア宇宙カプセル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 07:43 UTC 版)
「川崎アゼリア」の記事における「アゼリア宇宙カプセル」の解説
川崎アゼリア内「サンライト広場」北端の川崎駅に接続する地点付近に、大規模なオルゴール式からくり時計「アゼリア宇宙カプセル」がある。 1986年(昭和61年)10月1日の川崎アゼリア開業と同時に、中央広場の一番目立つ場所に設置された。「川崎区の宝物シート」には「宝物ナンバー1-22」として登録されている。 名称の由来は、22世紀の街づくりも視野に入れたアゼリアが、「未来」を想像する際に「宇宙」という象徴が合っているため「宇宙カプセル」にしたとされる[誰?]。 宇宙カプセルにエネルギーが溜まって、カプセルが下降すると開き、中にあるベルと鼓笛隊を模した人形によって約9分間の演奏が行われる。最初にベルの自動演奏が行われ、その後に人形が上昇して金管の演奏が行われ、オリジナルの行進曲が演奏される(この時も随所に金管が鳴る)。ベルの演奏曲は季節によって変わり、春は「春の小川」、夏は「我は海の子」、秋は9月頃に「小さい秋見つけた」と10月頃に「もみじ」、冬はクリスマスシーズンは「ホワイトクリスマス」、12月末から1月7日は「一月一日」、1月8日以降から3月頃までは「野ばら」が演奏される。音楽の作曲は増田豊。 演奏中は指揮者となる人形は常時外に出ている。人形の衣装も季節によって変わり、例えば年末年始は袴姿、3月から4月の春休みシーズンは新入生の制服姿などを着用し、着せ替えはメンテナンスを委託している業者が担当する。 かつて演奏終了後に「サンライト広場」付近で、指揮者となる人形の着ぐるみによる子供達へのファンアピール活動を行っていた時期もあるが、2008年(平成20年)の時点ではすでにそうした活動は行われていない。 2006年(平成18年)までの開業20周年事業に伴い、2005年(平成17年)後半からエスカレーター新設工事とともに工事が行われたため、3か月ほど演出を中止していた。その後、川崎駅東口の再開発事業の一環として既設エスカレーターの全面取り換え工事が始まり、2010年(平成22年)10月4日から11月20日まで、エスカレーター4台のうち中央部2台のエスカレーターの取り換え工事が行われた。さらに川崎アゼリア地下街への玄関口の上屋を取り替える工事も立て続けに行われた。そのため、2010年(平成22年)10月上旬から2011年(平成23年)3月上旬上・中旬にかけて、およそ半年間演出を中止していた。 上屋改良工事終了を間近に控えた2011年(平成23年)3月11日に東日本大震災が発生した。このため、電力使用制限令に基づき同地下街の節電対策として、10時から20時までの間の7回の演奏時間を5回に減らし、16時と20時の演奏を見合わせ、10時・12時・13時・14・18時とした。その後、2014年4月からは10時から21時まで毎時の演奏となり、震災前より演奏回数が増加した。 2019年に宇宙カプセルの下降機能が故障し、エスカレーターに落下する危険性があったため、一時エスカレーターとからくりを停止し、修繕に伴いからくり部分はベルトで固定された。エスカレーターは復旧したものの、からくりは復旧の見通しが経っておらず再開は未定。
※この「アゼリア宇宙カプセル」の解説は、「川崎アゼリア」の解説の一部です。
「アゼリア宇宙カプセル」を含む「川崎アゼリア」の記事については、「川崎アゼリア」の概要を参照ください。
- アゼリア宇宙カプセルのページへのリンク