アクティブ防護システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/24 15:41 UTC 版)
アクティブ防護システム(active protection system,APS)は、戦車などの装甲戦闘車両において、 積極的に敵の対戦車兵器を無効化するために開発された武器システム。
- ^ “TIME's Best Inventions of 2008 "8. Bullets That Shoot Bullets"” (英語). 2008年11月3日閲覧。
- ^ “対戦車砲弾を叩き落とす! 戦車を守る「アクティブ防御システム」の歴史と現状”. 乗りものニュース (2021年3月4日). 2023年12月24日閲覧。
- ^ 国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency、DARPA)が、ミサイルを破壊することが可能な計画として高エネルギー液体レーザー戦域防衛システム(High Energy Liquid Laser Area Defense System, HELLADS)を開発しているという情報もある
- ^ “米軍が進める、各種のレーザー兵器プロジェクト”. WIRED.jp. 2008年11月3日閲覧。
- ^ “Sonic Torpedo Defense” (英語). Slashdot. (2005年10月10日)
- 1 アクティブ防護システムとは
- 2 アクティブ防護システムの概要
- 3 艦艇用APS
アクティブ防護システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 15:16 UTC 版)
センサーによる周辺の監視によって被弾自体を防ぐアクティブ防護システム(Active Protection System:APS)がある。システムは多くの企業が開発しているが、実際に軍の戦車に採用されるものは数少ない。レーザー照射をセンサー類で探知するレーザー警報装置はT-90、ルクレール、PT-91、アリエテ、10式、K2、Strv122で採用され、連動して煙幕を展開する機能を備えるものもある。飛翔体の接近をレーダーで探知し自動的に擲弾で迎撃するハードキルAPSはイスラエルのラファエル社製のトロフィー(メルカバMk.4へ採用)がある。一方で、探知用のレーダー波で自らの位置を暴露してしまうことや地上は空中や海上に比べて干渉要素が多くレーダー探知が有効に機能しにくいこと、ミサイルを迎撃するための反撃に、戦車付近に展開している随伴する歩兵を巻き込む恐れがある。
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アクティブ防護システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 22:13 UTC 版)
「99式戦車」の記事における「アクティブ防護システム」の解説
本車の最大の特徴は、JD-3と呼ばれる中国軍独自のアクティブ防護システム(Active Protection System)である「アクティブ・レーザー防御システム」を、砲塔上面左側砲手用ハッチ後方に搭載している事である。これは、ロシアのシュトーラのような対赤外線防御装置では、対応できる脅威が赤外線利用の兵器だけに限られてしまうために開発されたもので、敵車輌や対戦車ミサイル発射機や対戦車ヘリコプターなどからの測距/照準レーザーを検知して警告を発し、敵のレーザー測距儀/照準器などに対して攪乱レーザーを発する事で攻撃を防ぐシステムである。JD-3は攪乱だけでなく、無線封鎖下での僚車との通信、敵兵器の照準装置の破壊・敵搭乗員を失明させることも可能という情報もあるが、確定情報では無く、詳細は不明である。 JD-3の構成は中央部の警戒レーダー部分と左側のレーザー発振器兼レーザー測距儀兼レーザー送受信機と右側の3連装の発射機(ディスチャージャー)からなる。中央部のレーダーは左右に旋回し、その左右に取り付けられたレーザー発振器と発射機は上下に俯仰する。
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アクティブ防護システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/20 05:04 UTC 版)
「アクティブ防護システム」も参照 MCSは軽量化のために、従来の戦車では当然備えていたレベルの装甲を備えていない。車体の装甲は鋼鉄以上の強度を持つチタン材を基本装甲に使い、ポリマー複合材と防弾アルミ、セラミックスが組み合わされている。これに空輸後に取り付けるモジュール式追加装甲を加えても、わずか30mm機関砲弾を阻止するに過ぎず、そのままではRPGロケット弾に簡単に撃破されてしまう。 この脆弱な装甲を補うために現在、搭載を検討中なのが、アクティブ防護システム(Active Protection System、APS)である。これは赤外線かミリ波レーダーで比較的低速の敵ロケット砲弾を感知して車体に当る前に空中で撃墜するものである。いくつかのAPSが開発中や初期実用段階であるが、採用が有力なのは、米レイセオン社のクイック・キル (Quick Kill) システムである。多機能無線周波数(Multi Function Radio Frequency System、MFRFS)レーダーで敵ロケット砲弾を感知すると、直ちに軌道を計算し命中する場合は、車体の両側の迎撃弾庫から長距離・短距離いずれかの適したものを選び、垂直上方に発射する。発射された迎撃弾は空中で迅速に向きを変え、目標に対向して爆発し撃墜または、有効な攻撃が不可能な状態にする。 MFRFSレーダーは砲塔の四方に配置され360度全周をカバーする平面アンテナであり、高機能なフェーズド・アレイ・レーダーであるAESAか又はデジタル・レーダーであり、秘匿通信機能も備えている。
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アクティブ防護システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 01:16 UTC 版)
詳細は「アクティブ防護システム」を参照 アクティブ防護システム (Active Protection System , APS) は、対戦車擲弾・対戦車ロケット弾や対戦車ミサイルの接近をレーダー・センサー類で感知し、自動的にジャミングで無力化したり飛翔体や小型ミサイルなどで迎撃する物である。重量をあまり増やさずに全方位の防衛が可能になる反面、コストや信頼性などの面でまだ課題も多い。 ソ連・ロシアは既に80年代に一部で導入しており、他には中国の99式戦車が装備するJD-3もある、最近ではイスラエルのラファエル社が開発したトロフィーAPSのメルカバMk.4への採用が公表され、2011年3月1日にパレスチナ自治区のハンユニス近郊で武装勢力からロケット弾攻撃を受けたが、トロフィーAPSが作動し、実戦で初めて迎撃に成功している。また、欧米でも同種のシステムの開発・採用が進められている。
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