アガチスとは? わかりやすく解説

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アガチス


20種あり、マライフィリピンを含む東南アジア経てニュージーランド、さらにフィージー、ニューカレドニアなどにも分布してます。国によっては造林されています。上述たように分布範囲広く、国によってこの類の木材対す呼び名違ってます。東南アジア国々の例を主として表に示しました。フィージーでは、まだ直径大きくメートルをこえるようなものが出材されています。この類の木材は、年輪があまりはっきりしていないのと名前が日本針葉樹のそれとかなり違っているため、広葉樹ではないか思う人が多いようです日本の市場では、ナンヨウヒノキ呼んだり、ナンヨウカツラ、シンカツラなどと商品名をつけていることが多いので、馴れない混乱することでしょう

木材
心材の色は桃色帯びた灰褐色ないし淡黄褐色などで、均一ではなく辺材は淡灰褐色で、両者の差はあまりはっきりとはしていません。しばしば、アテ材がみられ、乾燥した際、その部分割れたり、大きく収縮したりしますまた、大きな節が出ます耐久性は低いので、湿のあるような処での用途にはむきません。 年輪はっきりしていませんので、肌目は精です。加工は容易です。気乾比重は0.52です。

用途
建築建具家具など。建具としてはドアがよく知られています。家具では、などの引出し側板用いられます。カツラが、かつてはよく用いられ、その代用ということナンヨウカツラというのでしょう)。



ナギモドキ属

(アガチス から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/05 20:45 UTC 版)

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ナギモドキ属
カウリマツ(Agathis australis
分類
: 植物界 Plantae
: 裸子植物門 Pinophyta
: マツ綱 Pinopsida
亜綱 : マツ亜綱 Pinidae
: マツ目 Pinales
: ナンヨウスギ科 Araucariaceae
: ナギモドキ属 Agathis
学名
Agathis Salisb.
和名
ナギモドキ属

本文参照

ナギモドキ属学名Agathisアガチス属とも)は、一般にアガチスカウリなどと呼ばれる樹木で、17-8より成る常緑樹の小さなグループである。

概要

ナギモドキ属は非常に大きな幹を特徴としており、この幹が分岐する事は稀である。幼木は普通低所の枝が長く、高所へ行くに従って短くなる円錐形であるが、成熟すると樹の頂点が丸みを帯び、また枝が不規則に分枝するようになる。

ナギモドキ属の樹皮は平滑で薄灰色をしており、樹の成長や樹皮の肥厚に伴い不規則な形の断片として剥落する。幼木の枝は水平方向に伸びるが、成長するに従って上向きの枝が多くなる。低い枝は自然に落ちていき、幹に円形の跡を残す。ナギモドキ属の全ての種は成木よりも幼木の方が大きなを付ける。幼木の葉の形状は尖ったもの、卵形のもの、披針形ものなど種によって様々である。一方成木の葉は楕円形から直線形で、のように厚く硬い。幼木の葉は緑色もしくは灰緑であるが、季節によってはしばしば赤銅色を呈する。

雄花は成長した大きな樹にのみ見られる。雌花は短い側枝に生じる場合が多く、形は卵型-球形である。幾つかの種の種子Agathiphaga 属のの幼虫による食害を受ける事がある。

またナギモドキ属の樹の樹脂は分泌量が多く、ダンマル樹脂(: Dammar gum)の原材料になる。

種と分布

Farjon et al. (2018) では17種が認められている。

ワイポウア森林保護区にあるカウリマツ(A. australis)の巨木テ・マツア・ナヘレTe Matua Ngahere)。ニュージーランドで2番目に大きい。最も大きいタネ・マフタTāne Mahuta)もこのすぐ近くにある。

利用

ナギモドキ属の樹木からは様々な天然樹脂が採れ、木材と並んで利用されている。幹は木目がまっすぐで良く揃っており、木材としての品質に優れる。材は安価なギター囲碁碁盤に用いられる。日本国内においては「南洋桂」や「新桂」の名で知られるが、これらは材としての商品名であり、カツラ科カツラ属の落葉広葉樹とは何の関係ない。

画像

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 米倉・梶田 (2013-).
  2. ^ kauri - Māori Dictionary. 2018年11月3日閲覧。
  3. ^ Farjon, A. (2013). Agathis borneensis. The IUCN Red List of Threatened Species 2013: e.T202905A2757743. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2013-1.RLTS.T202905A2757743.en. Downloaded on 03 November 2018.
  4. ^ Farjon, A. (2013). Agathis dammara. The IUCN Red List of Threatened Species 2013: e.T202906A2757847. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2013-1.RLTS.T202906A2757847.en. Downloaded on 03 November 2018.
  5. ^ ウォーカー 編 (2006).
  6. ^ Thomas, P. (2010). Agathis moorei. The IUCN Red List of Threatened Species 2010: e.T185863A8493742. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2010-3.RLTS.T185863A8493742.en. Downloaded on 03 November 2018.
  7. ^ Corner & Watanabe (1969).
  8. ^ Farjon, A. (2013). Agathis robusta ssp. nesophila. The IUCN Red List of Threatened Species 2013: e.T16435549A16435565. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2013-1.RLTS.T16435549A16435565.en. Downloaded on 03 November 2018.

参考文献

英語:

  • エイダン・ウォーカー 編 (2006).『世界木材図鑑』乙須敏紀 訳、産調出版。4-88282-470-1(原書: The Encyclopedia of Wood, Quarto, 1989 & 2005.)
  • 米倉浩司・梶田忠 (2003-).「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info (2018年11月3日).

英語・日本語:

  • E.J.H. Corner、渡辺清彦『図説熱帯植物集成』廣川書店、1969年、8頁。
  • Farjon, A., Gardner, M. & Thomas, P. (2018). Conifer Database (version Jan 2014). In: Roskov Y., Ower G., Orrell T., Nicolson D., Bailly N., Kirk P.M., Bourgoin T., DeWalt R.E., Decock W., Nieukerken E. van, Zarucchi J., Penev L., eds. (2018). Species 2000 & ITIS Catalogue of Life, 30th October 2018. Digital resource at http://www.catalogueoflife.org/col. Species 2000: Naturalis, Leiden, the Netherlands. ISSN 2405-8858.
  • The Plant List (2013). Version 1.1. Published on the Internet; http://www.theplantlist.org/ (accessed 3rd November 2018).

外部リンク


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