比翼連理
読み方:ひよくれんり
「比翼の鳥」は、雌雄それぞれ片方の翼を用いて一体になって飛ぶ、空想上の鳥。「連理」は元々は木の枝が他の木の枝と絡み合い一体化したさまを意味し、転じて夫婦などの深い絆を「連理の契り」という。比翼と連理には、天と地の対比も見出される。
鴛鴦は「えんおう」または「おしどり」とも読む。カモ科の渡り鳥である。番いとなった2羽が行動を共にする時間が長く、仲睦まじい夫婦を「おしどり夫婦」という。「比翼連理」には「一心同体」のニュアンスが色濃いが、「鴛鴦の契り」にはそこまでのニュアンスはなく、「いつも一緒にいる」くらいの意味合いで用いられる表現といえる。
偕老同穴(かいろうどうけつ)は「生涯の長い時間を共にし、苦楽を分かち合い、死後も同じ墓で眠る」という意味の表現である。夫婦仲の良さに加えて「長い時間を共にする」という意味合いが含まれている表現といえる。老夫婦や老後の夫婦像の表現として用いられることが多い。
水魚の交わりは、「魚にとって水は生きてゆくために必要不可欠である」ということで、決して切り離せない深い間柄を指す表現である。これは男女の仲に限らず、親密な友人との絆や、上司と部下の関係などを指す意味でも用いられる。また、中国語では、いわゆる「水を得た魚」の意味で用いられることもある。また、いわゆる「水を得た魚」の意味合いで用いられることもある。
比翼連理とは、比翼連理の意味
比翼連理(ひよくれんり)は「夫婦仲が良いさま」「男女が仲睦まじいさま」を意味する表現。「比翼の鳥」と「連理の契り」という2つの言い回しからなる語。「比翼の鳥」は、雌雄それぞれ片方の翼を用いて一体になって飛ぶ、空想上の鳥。「連理」は元々は木の枝が他の木の枝と絡み合い一体化したさまを意味し、転じて夫婦などの深い絆を「連理の契り」という。比翼と連理には、天と地の対比も見出される。
比翼連理の語の由来・語源
「比翼連理」の語は中国の詩人・白居易の「長恨歌」に見られ、一般的にはこれが初出もしくは典拠とされる。原文は「在天願作比翼鳥在地願為連理枝」、書き下し文では「天にあっては願わくば比翼の鳥となり、地にあっては願わくば連理の枝とならん」となる。この一文は唐の九代皇帝である玄宗が楊貴妃に充てたものであり、天なら比翼の鳥のように・地なら連理の木のようにどこに居ても深い愛情を約束するといった旨の言葉だった。比翼連理の語の使い方(用法)、例文
比翼連理は、皮肉や冷やかしのようなニュアンスを含まずに、純粋に夫婦仲の良さを称える意味で用いられる表現といえる。比翼連理の類語と使い分け方方
夫婦仲や男女の仲の良さを形容する表現は多い。たとえば「鴛鴦の契り」「水魚の交わり」「偕老同穴」などが挙げられる。鴛鴦は「えんおう」または「おしどり」とも読む。カモ科の渡り鳥である。番いとなった2羽が行動を共にする時間が長く、仲睦まじい夫婦を「おしどり夫婦」という。「比翼連理」には「一心同体」のニュアンスが色濃いが、「鴛鴦の契り」にはそこまでのニュアンスはなく、「いつも一緒にいる」くらいの意味合いで用いられる表現といえる。
偕老同穴(かいろうどうけつ)は「生涯の長い時間を共にし、苦楽を分かち合い、死後も同じ墓で眠る」という意味の表現である。夫婦仲の良さに加えて「長い時間を共にする」という意味合いが含まれている表現といえる。老夫婦や老後の夫婦像の表現として用いられることが多い。
水魚の交わりは、「魚にとって水は生きてゆくために必要不可欠である」ということで、決して切り離せない深い間柄を指す表現である。これは男女の仲に限らず、親密な友人との絆や、上司と部下の関係などを指す意味でも用いられる。また、中国語では、いわゆる「水を得た魚」の意味で用いられることもある。また、いわゆる「水を得た魚」の意味合いで用いられることもある。
比翼連理の英語
比翼連理は、英語では lovebirds と表現しうる。lovebird はボタンインコやコザクラインコなどの通称であり、日本語の「おしどり夫婦」と同様に仲睦まじい夫婦の喩えとして用いられている。複数形で用いるのが基本という点に留意されたい。- ひよくれんりのページへのリンク