なまし

デジタル大辞泉

な◦まし

［連語］《完了の助動詞「ぬ」の未然形＋推量の助動詞「まし」》

１ （多く上の仮定表現を受けて）きっと…していただろう。

「白玉か何ぞと人の問ひし時露と答へて消え—◦ましものを」〈伊勢・六〉

２ （上の疑問の語を受けて）…してしまおうかしら。いっそのこと…しようか。

「幼き御ありさまのうしろめたさにことつけて、下りやし—◦ましと、かねてよりおぼしけり」〈源・葵〉

３ きっと…だろう。…てしまうかもしれない。

「けふ来ずはあすは雪とぞ降り—◦まし消えずはありとも花と見ましや」〈古今・春上〉

なま・し【生し】

読み方：なまし

［形シク］

１ なまである。新鮮である。

「—・しき鯛はいみじき物ななり」〈今昔・二八・三〇〉

２ 十分に熟練していない。未熟である。

「衆生の機—・しき時は感応なし」〈沙石集・二〉

日本語活用形辞書

なまし

サ行五段活用の動詞「なます」の連用形、あるいは連用形が名詞化したもの。

終止形

なます  » 「なます」の意味を調べる

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隠語大辞典

生師

読み方：なまし

1. 現金専門窃盗犯人。〔第二類　人物風俗〕
2. 現金専門ノ窃盗及其犯人。〔第三類　犯罪行為〕
3. 現金専門の窃盗を云ふ。
4. 現金専門の窃盗。横浜、弘前　強窃盗仲間。
5. 〔犯〕現金専門の賊、「ナマ」参照（※参照箇所不明）。
6. 現金だけをぬすむ窃盗。〔一般犯罪〕
7. 現金専門の窃盗。〔掏摸〕
8. 現金専門の盗人。なまは現金、なま師。〔盗〕
9. 現金専門の窃盗のことをいう。

分類 強窃盗仲間、掏摸、犯罪、犯罪者、盗／犯罪

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Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

なまし

出典:『Wiktionary』 (2021/10/18 15:00 UTC 版)

語源1

「なま」（生）

形容詞

なまし【生し】

1. 新鮮である。
2. 未熟である。不十分である。

基本形	語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形	活用の種類
なまし	なま	-しく	-しく	-し	-しき	-しけれ	○	シク活用
		-しから	-しかり	○	-しかる	○	-しかれ

語源2

「な」（完了の助動詞「ぬ」の未然形） + 反実仮想の助動詞「まし」

連語

なまし

1. きっと～しただろう。
2. ～してしまおうか。

Weblio日本語例文用例辞書

「なまし」の例文・使い方・用例・文例

• その人はガラスをなました。
• 焼なましによるたわみ増大の抑制
• 昨夜に見た生なましい悪夢がまだ頭から離れない。
• その情景は今なお記憶になまなましい.