その他の蟲人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 09:43 UTC 版)
ゆず 大阪城で蟲奉行の世話役を務める女中。ニホンミツバチの蟲人。 額に2本の大きな触角が生えた小柄な少女の姿をしており、ドジでよく着物の裾を踏んで転んでいる。蟲奉行以外の人間を餌と断じる冷酷な性格だが、蟲奉行がよく話をし彼女を笑顔にした仁兵衛に興味を持っている。所在の把握に長けている。 体から450℃もの熱を発し、その熱い空気を相手に送りつけることができる。ただし、発熱中は無防備になる弱点があり、遠距離からの攻撃には対処できない。 江戸冬の陣閉幕後、仁兵衛に常世の蟲が江戸に迫っていることと「江戸から逃げろ」という蟲奉行の伝言を伝えるよう頼まれ江戸に訪れる。その後は幕府の代金持ちで「春夏秋冬」のみたらし団子を平らげており、大阪出陣では大阪城までの市中組の案内役を務めると同時に仁兵衛がどういう人間かを見極めようとする。大阪城では、長福丸の策により囮役として一人で抜け道を通り蟲奉行の着物を持って彼女の元に向かう。現れた蓋骨から蟲奉行を守ろうとして重傷を負うが、長宗我部の手により蟲奉行共々城下町まで脱出する。その後、鳰が「蟲の柱」を作る際に他の蟲人と共に彼に吸収された。熱殺蜂蒸(ねっさつほうじょう) 両手を前に出して畳が炎上するほどの熱気を相手に送りつけ蒸し殺す。 蝉風(せみかぜ) 後藤又兵衛軍指揮官。蝉の蟲人。 単眼に加え、こめかみ付近に生えた2本の触角と背中の翅が特徴で、後藤とは対照的に非常に小さな姿をしている。兜と鎧に身を包み、刀を背負っている。無涯の「塵外刀真打」の能力を見抜く辺り、蟲人の中でも知恵が回る模様。武人としての生き方を重んじ、後藤からも強い心を持っていると一目置かれている。後藤への忠誠心は高く、戦いで暴走した彼のブレーキ役も務める。 殆ど空洞となった腹部に胸の振動板を振るわせることで音を反響させ音の衝撃波を放つことが出来るが、威力そのものは蟋蟀の蟲人である霧隠には及ばない。 江戸冬の陣では、後藤率いる2万の蟲人軍の指揮官を務め、真田の敗北後後藤と共に大阪に帰って行った。大阪城では、武士として後藤に報いるために彼を倒した無涯に戦いを挑み、圧倒的な実力差を前に一撃で倒されるが、無涯の実力を「お見事」と称賛して消滅した。腹砲音鳴(ふくほうおんめい) 腹部の空洞で反響させた音を衝撃波として放射状に放つ。
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