その他の慈善活動
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「ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン」の記事における「その他の慈善活動」の解説
2011年、ムハンマド・ビン・ザーイドとゲイツ財団はアフガニスタンとパキスタンの子どもたちを対象にワクチン購入と接種の資金として、それぞれ5,000万米ドルずつ提供すると約束した。総額1億米ドルの3分の2は、5種混合ワクチン (en) と肺炎球菌ワクチンの購入と投与のためにGAVIアライアンスに提供され、パキスタンとアフガニスタンの子ども約500万人に6種類の病気に対する予防接種が施された。寄付の余剰金は世界保健機関に割り当てられ、アフガニスタンとパキスタンの子どもたち約3,500万人分の経口ポリオワクチンの購入と投与に当てられる。2018年4月、GPEIは2013年の世界ワクチンサミット (アブダビ) で約束した資金の残金1,200万米ドルの分配により、ムハンマド・ビン・ザーイドの公約した1億2,000万米ドルの事業の完了を発表した。 世界的な健康への取組みに対する貢献には、マラリア撲滅を支援する「ロールバック・マラリア提携事業」 (d) の3,000万ドルの寄付も含まれる。寄付を発表した1カ月後、アブダビはマラリア、ポリオ、糸状虫症など世界規模の感染症を根絶する取組みを中心とした世界的な健康フォーラムを主催した。 また、5,500万AED規模の資金を人身売買撲滅に関する国連グローバルイニシアティブに提供している。 ニューヨーク市で開催されるザイード・チャリティ・マラソンは2005年の創設以降、腎臓病への関心を高め寄付金数百万ドルを集めてきた。レースから得られた収益は、アメリカ国立腎臓財団(英語版)に寄付される。ムハンマド・ビン・ザーイドは2000年にクリーブランドクリニック(英語版)で腎臓移植を受けた父親に敬意を表して、このイベントを立ち上げたという。 2017年には世界の健康改善に貢献する「リーチング・ラスト・マイル基金」を立ち上げ、世界の最貧国の人々の健康と経済の発展に影響を及ぼす予防可能な病気の根絶、排除、管理を目的として、この基金を介して1億ドルを募っている。自ら2,000万ドルをこの基金に拠出し、他の寄付者にはビル&メリンダ・ゲイツ財団と英国政府が含まれる。寄付は糸状虫症、象皮病、ポリオ、マラリア、メジナ虫症といった最も顧みられない5つの一般的な熱帯病への対処に焦点を当て、慈善目的の投資はEND基金によって管理される。これらに加え、ムハンマド・ビン・ザーイドは感染症と闘う政策を策定するため、アブダビに拠点を置く機関を設立する意向を発表した。
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