病気の根絶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 22:55 UTC 版)
ある集団において十分な期間、集団免疫が確立され維持された場合、病気は排除を余儀なくされ、伝染は蔓延しなくなる。世界中で病気の排除が達成され、発生数が永続的にゼロまで低下した場合、病気の根絶が宣言される。病気の根絶は感染症の拡大をコントロールする公衆衛生の取り組みの最終的な影響または結果であると考えることができる。病気の根絶には、病気の罹患率と死亡率を皆無にすることができる、個人や医療提供者、政府にとって金銭的節約になる、病気のコントロールに使われていたリソースを他の物事に充てることができるようになる、といった利点が存在する。 これまでに、牛疫と天然痘の2つの病気が集団免疫と予防接種によって根絶されている。 現在ポリオに対しても集団免疫による根絶の取り組みが行われているが、市民の現代医療に対する不安や不信が根絶を困難なものにしている。十分なだけの人々が予防接種を受けようとしない場合、義務的予防接種も根絶の取り組みには有益である可能性がある。
※この「病気の根絶」の解説は、「集団免疫」の解説の一部です。
「病気の根絶」を含む「集団免疫」の記事については、「集団免疫」の概要を参照ください。
- 病気の根絶のページへのリンク