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けい‐ゆ【軽油】
軽油
軽油とは、原油が沸点の差によって多様な炭化水素に蒸留・分離される際に得られる流出油分のひとつで、淡黄あるいは淡褐色をした液状の炭化水素混合物のことである。沸点は約180~370℃、比重が0.84~0.9で、ガソリン分・灯油分に続いて留出される。
原油は、製油所で蒸留分離や精製がなされることにって、ガソリンや灯油、軽油といった一連の石油製品に生成される。石油製品が炭化水素の燃焼によって発する熱エネルギーは自動車をはじめとする機械の動力として幅広く利用されるが、その中でも軽油は主にディーゼルエンジンの燃料として用いられている。
ディーゼル燃料としての軽油には、次のような性質が要求される。(1)微細な塵埃を含まないこと、(2)適度な粘性があること、(3)着火性がよく、適当な沸点範囲であること。
軽油
【英】: gas oil
同義語: ガス・オイル ディーゼル・オイル
原油蒸留の際、灯油留分の次に留出する無色ないし蛍光色を帯びた茶褐色の油で、比重が 0.805 ~ 0.850 、沸点範囲が 180 ~ 350 ℃程度の石油製品である。 軽油の名は重油に対応して付けられたものである。軽油の用途は、自動車、鉄道、船舶用のディーゼル燃料が大部分であるが、窯業、鉄鋼用の燃料あるいは電力用補助燃料としても使用されている。そのため、現行の日本工業規格(JIS)に規定されている軽油の品質はディーゼル燃料油としての品質を保証し、他の用途に対する品質はこれに含まれているということで考えられている。ディーゼル用軽油としての要求性状は、(1) 始動、燃焼を順調に行うため着火性の良いこと、すなわちセタン価が高いこと、(2) 燃焼を均一に行うために噴霧を良くすることが必要である。そのため、燃料中に不純物を含まず、かつ、粘度が適当であること、(3) 不完全燃焼による炭素の生成を防止するため、アスファルトなどの高沸点留分が少ないことなどである。 |

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