『風と共に去りぬ』出版に至るまでとは? わかりやすく解説

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『風と共に去りぬ』出版に至るまで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 03:00 UTC 版)

マーガレット・ミッチェル」の記事における「『風と共に去りぬ』出版に至るまで」の解説

ミッチェルくるぶし骨折寝たきり生活を送っていた1926年『風と共に去りぬ』書きはじめた伝えられている。夫のジョン・マーシュは彼女の気晴らしにと図書館から歴史書借りてくるのだったが、あるとき「ねえ、そんなに本が好きなら今度自分書いてみたら?」と言った南北戦争豊富な知識持っていた彼女は、それを背景として自分人生体験叙事詩綴っていった。執筆には旧式のレミントン・タイプライターが使われた。当初主人公の名前はパンジー・オハラであり、オハラ家の領地であるタラはフォントノイ・ホールと呼ばれていた。 マーシュ協力的な姿勢手伝ってミッチェル療養中の楽しみを創作見出した。彼女は最終章から書き出し、章を飛び飛びに書き進めるなど、独特な執筆手法取っていた。ときどき、夫に原稿読んでもらっていたものの、山積みになった原稿タオル覆いをしたり、戸棚ベッドの下に置いて他人の目には触れないようにしていた。1929年にはくるぶし完治し小説もほぼ完成していたが、彼女自身創作活動への意欲失っていた。 1935年アトランタの一主婦として生きていた女性運命一変させる出来事があった。当時南部地域有望な作家探していたマクミラン出版社編集者、ハワード・ラザムがミッチェルのもとを訪れたのである。ラザムの同僚2人の共通の友人であり、ミッチェルアトランタ案内してもらう予定であった。すっかり彼女に惹かれたラザムは、これまでに何か書いたものはないか尋ねた。彼女は困惑した。かつて新聞社勤めプロ書き手意識持っていた彼女にとって、出来損ないの古い原稿編集者見せるなど、思いも寄らないことであった。それでもラザムは「もし何か書いた最初に読ませてください」と懇願するのだった後日、この話を友人にしたところ、「あなたが本を書くなんてあり得ない話よね」と笑われ腹を立てた彼女は、自宅帰るボロボロ封筒から古い原稿引っ張り出した。The Georgian Terrace Hotel着いたときには、ラザムはちょうアトランタを発つために荷造りをしていた。「原稿があるわ―気が変わらないうちに持って行って」。 この原稿小柄な作家の背の高さ以上の分量があったため、ラザムはスーツケース新たに買い足さなければならなかった。後になってミッチェル自分大胆な行動振り返り背筋が寒くなる思いがした。そこで「気が変わりました原稿送り返してくださいと書いた電報を送ったが、ラザムは原稿読んで未完成荒削り部分はあるが大ベストセラーになる作品だと確信していた。彼女は原稿代わりに小説出版熱望するラザムの手紙を受け取り続いてマクミランから稿料前渡し分を受け取った小説1936年完成したが、彼女は最後まで第一章を書かなかった。 6月30日『風と共に去りぬ』出版され異常な成功をおさめ、同年クリスマスには100万部を突破1年後には150部に達した数年間の内にフランス日本など29国語翻訳された。同年ピュリッツァー賞受賞した3年後1939年にはデヴィッド・O・セルズニックにより映画化された。1939年12月15日アトランタのロウズ・グランド劇場ワールド・プレミア開かれている。

※この「『風と共に去りぬ』出版に至るまで」の解説は、「マーガレット・ミッチェル」の解説の一部です。
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