『翼』関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/07 01:47 UTC 版)
鈴(りん)、鈴(すず) ニールス第3地区6番都市・サランの北東部にある21世紀の廃墟の中で暮らす「人型」の少女。よく似た容姿をしているが、髪を結うリボンの有無や前髪で見分けがつく。リンは水を、スズは電気をそれぞれ操れる。 スズは穏やかな性格で、偶然出会った寿と変装したヒルトを「贈り物」の元へ案内するが、ヒルトによって目の部分を撃たれた後、軍の砲撃によって落下した壁や天井の瓦礫に埋まり、壊れてしまった。 リンは人型たちのリーダー格で、過去の出来事から人間不信気味だったが、寿らと出逢ったことで本来の優しさを取り戻し、寿に「翼の手がかりは日本だ」と告げて停止。 彩(あや) 日本の国土に唯一残った無人島で山本(後述)と共に暮らす鈴(りん)、鈴(すず)と同型の「人型」。炎を操れる。 六呂(りくろ) 『翼』の正体である人工生命体。双子の姉・花陽(かよう)がいる。 寿と擂文の危機を救うために度々少年の形態で現れ、ある時、寿に「『翼』の手がかりは東にある」と告げる。 20年ほど前にニールス軍のマザーコンピュータ「エフ」に改造されており、擂文とは、彼がヒルトによって「エフ」の整備役を与えられて以来の友人であり、擂文の心が変化した過程も知っている。なお、「エフ」にされた時点で『翼』にはなれなくなった反面、コンピュータ機器を自由に操ることができるようになった。 更なる改造や解剖調査を避けるために、人間の形態を模して行動できることは擂文以外の人物には伏せられていた。 軍が擂文を手に入れ、新たなマザーコンピュータとした後は廃棄される予定であったため、擂文奪還作戦の際に内部から手引きし、最後は自爆した。そのCPUの破片は彩によって拾われ、その後寿の手に渡る。 花陽(かよう) 『翼』の正体である人工生命体。 同じ人工生命体である六呂とは双子だが、『翼』としての能力の9割を管理しており、少女の形態を模して現れる。一人称は「ボク」。 日本で山本や人型と暮らしていた頃、どんな環境でも育ち、次代を残すよう品種改良した樹を、「贈り物」として周辺の廃墟と共にサランに転送させた。 片翼である六呂を大切に思っていたが、『翼』として世界を平和に導いた後、六呂が「人間が大好きだから、その中で暮らしたい」と言った時に、「六呂は自分だけのもの」との想いからその手を離し、地下深くに隠してしまった。自身はその後悲しみを抱えて眠りに就く。しかし、物語の終盤でヒルトの心に惹かれて目覚めた。
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