『源氏物語大成』における写本記号
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源氏物語大成校異編において使用されている写本記号は以下の通りである。これは校異源氏物語で定められたものをそのまま受け継いだものである。校異源氏物語及び源氏物語大成校異編では、全体の冒頭に全体を通した凡例があり、そこで写本の名称と写本記号が列挙されているとともに、各巻の冒頭で改めてその巻で取り上げている写本とその記号を説明している。冒頭にある校異編全体の凡例でも巻ごとの凡例でも青表紙本・河内本・別本に分けて写本が取り上げられており、一つの写本の中で本文系統の異なる巻が含まれているときには全体の凡例ではその写本の多くが属すると考えられる本文系統のところに写本の名称と記号が掲げられ、巻ごとの凡例ではその写本のその巻の本文が属すると考えられる本文系統のところに写本の名称と記号が掲げられている。なお、写本記号「大」のみは同じ巻の青表紙本と河内本(初音のみ別本と河内本)に同時に写本記号「大」で示される「大島本」が存在するが、この二つは別のものであり、青表紙本(初音のみ別本)の欄に掲げられている大島本は現在古代学協会に所蔵されている「大島本」であり、河内本の欄に掲げられている大島本は現在中京大学に所蔵されている「大島河内本」である。 青表紙本定 定家本 大 大島本 横 横山本 前 前田本 榊 榊原家本 池 池田本 肖 肖柏本 三 三条西家本(現日本大学所蔵本)) 松 伝藤原為家筆本 (現善本叢書本) 秀 伝冷泉為秀筆本 静嘉堂文庫蔵 長 伝耕雲花山院長親筆本 大島雅太郎蔵 明 伝二条為明筆本 桃園文庫蔵 家 伝藤原家隆筆本 静嘉堂文庫蔵 氏 伝二条為氏筆本 (現日大鎌倉諸本集成本) 耕 耕雲自筆書入本 (現善本叢書本) 冬 伝津守国冬筆本 桃園文庫蔵 慈 伝慈鎮筆本 静嘉堂文庫蔵 佐 伝二条為明筆本 佐佐木信綱蔵 高 伝二条為藤筆本 高野辰之蔵 鎮 伝慈鎮筆本 桃園文庫蔵(現善本叢書本) 島 伝二条為氏筆本 大島雅太郎蔵(現日大鎌倉諸本集成本) 西 西下経一蔵本 二 伝二条為氏筆本 静嘉堂文庫蔵 勝 勝安房旧蔵本 河内本御 御物本 七 七毫源氏 宮 高松宮家本 尾 尾州家本 平 平瀬本 大 大島本 鳳 鳳来寺本 為 為家本 前田本 為 為家本 静嘉堂文庫蔵 兼 一条兼良奥書本 海 源氏古注 七海兵吉蔵(水原抄) 曼 曼殊院本 冷 伝冷泉為相筆写本 (現日大鎌倉諸本集成本) 富 伝藤原為家筆写本 富田仙助蔵 青 伝藤原為家筆写本 大島雅太郎蔵(青谿書屋)(現日大鎌倉諸本集成本) 谿 伝二条為氏筆写本 大島雅太郎蔵(青谿書屋)(現日大鎌倉諸本集成本) 俊 伝藤原俊成筆写本 宮崎半兵衛蔵(現善本叢書本) 加 伝二条為氏筆本(加持井宮旧蔵) 桃園文庫蔵(現善本叢書本) 前 伝津守國冬・慈覚筆写本 前田本 静 伝藤原為家筆写本 静嘉堂文庫蔵 別本陽 陽明家本 保 保坂本 国 國冬本 麦 麦生本 阿 阿里莫本 飯 飯島本 氏 伝二条為氏筆本 (現日大鎌倉諸本集成本) 相 伝冷泉為相筆本 静嘉堂文庫蔵 坂 伝二条為氏筆本 保阪潤治蔵 讃 伝二条院讃岐筆本 (現善本叢書本) 長 伝冷泉為相筆本 (現善本叢書本) 言 言経本 大 伝西行筆本 大島雅太郎蔵(現善本叢書本) 西 伝西行筆本 桃 筆写未詳 桃園文庫蔵 図 伝二条為定筆本 宮内庁図書寮蔵
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