『源氏物語の類』を確認できる資料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/07/03 03:42 UTC 版)
「源氏物語の類」の記事における「『源氏物語の類』を確認できる資料」の解説
以下のようなさまざまな文献において「源氏物語の類」を確認することが出来る。 『風葉和歌集』物語の中にある和歌を集めた歌集の一つであるが、「源氏物語に含まれる」とされている和歌の中に現行の54帖に含まれない、おそらく巣守関連の巻に含まれていたと見られる和歌4首を含んでいる 『源氏六十三首之歌』源氏物語の巻名を和歌に詠み込んだ源氏物語巻名歌集の一つである。現行の54帖の巻名を全て含んだ上で巣守、花見、嵯峨野、狭筵、差櫛、山路の露を含んでいる。 『源氏物語古系図』巣守三位など、巣守巻関連と思われる人物の記述を含んでいるものがいくつか存在する。 『源氏小鏡』ほかの梗概書「薫が浮舟と再会した」など、現行の54帖に含まれない、例えば現在は後世の補作とされている『山路の露』などにしか見られない記述を含んでいるものがある。 源氏物語巻名目録最も古い時期に書かれた源氏物語巻名目録として残っている白造紙内の「源シノモクロク」を始め、多くの巻名目録に現行の54帖以外の巻の巻名が含まれている。なお、白造紙の目録では現在の源氏物語には必ず含まれている宇治十帖について、「なき本もあり」とこれらが含まれていない本もあったとしている。 注釈書『源氏釈』藤原伊行により源氏物語の注釈書としては最も早い時期に成立したものである。真木柱巻の次に「桜人巻」をとりあげ、13項目に亘って本文を挙げた後注釈を加えている。「異本紫明抄」では巻名を挙げずに源氏釈において桜人の本文とされるものを挙げて注釈が加えられている。 注釈書『奥入』藤原定家による注釈書である。桐壺の後に「輝く日の宮」について「常に無し」としているが、わざわざこの巻名を取り上げた上で「常に無し」としているのはこの巻を含む形態を意識しての事ではないかとされている。
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