『源氏物語の類』から『54帖の源氏物語』へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/07/03 03:42 UTC 版)
「源氏物語の類」の記事における「『源氏物語の類』から『54帖の源氏物語』へ」の解説
いつ頃いかなる経緯で『源氏物語の類』という源氏物語の受容形態が消滅し、現在の54帖だけからなる確定した範囲を持つ源氏物語だけに一本化されていったのかを明確に示す文献は一切残されていない。しかしながら鎌倉時代初期に行われた本文整定作業の結果生み出され、鎌倉時代後期以降に有力となった源氏物語の本文である青表紙本や河内本は、いずれも出来上がった当初から54帖のみから構成されていたと見られるため、この本文整定作業とその結果生み出された青表紙本や河内本の普及が「54帖だけからなる確定した範囲を持つ源氏物語」の形成に大きな役割を果たしたのではないかと考えられている。
※この「『源氏物語の類』から『54帖の源氏物語』へ」の解説は、「源氏物語の類」の解説の一部です。
「『源氏物語の類』から『54帖の源氏物語』へ」を含む「源氏物語の類」の記事については、「源氏物語の類」の概要を参照ください。
- 『源氏物語の類』から『54帖の源氏物語』へのページへのリンク