「階級章なき軍服」の時代とは? わかりやすく解説

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「階級章なき軍服」の時代(1965~85年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 02:55 UTC 版)

軍服 (中華人民共和国)」の記事における「「階級章なき軍服」の時代(1965~85年)」の解説

1965年人民解放軍では紅軍原点帰るという「人民戦争論」の台頭により階級制度廃止され翌年に始まる文化大革命重大な伏線となったが、この、近代国家常備軍(しかも世界有数人員規模擁する)としては空前絶後の試みは、軍服にも当然多大な影響与えた。 すなわち、人民解放軍徽章類からは階級をはじめ軍種兵科区別を示す意匠消え、全構成員一律に赤い星帽章(「八一」の意匠廃される)と平行四辺形の赤い襟章着けようになった。また服自体にも礼服常服区別なくなり、「五五式」の常服(2)を引き継いだ人民帽・折襟の上着・ズボンいわゆる人民服スタイル」が全構成員用途場面で着用されるようになった陸軍オリーブグリーン制帽上下海軍藍色制帽上下空軍オリーブグリーン制帽上着に濃い青色ズボンと、辛うじて生地の色によって軍種区別するようになった。 この時期解放軍の「赤い星付けた人民服スタイル」は、紅衛兵の姿と共に文化大革命期中国情勢伝え写真映像において世界各地強烈なインパクト与え中国に近い立場の国や毛沢東主義影響受けた各地武装組織軍服のみならず先進諸国ファッションステージ衣装にまで影響与えた(「各国への影響参照)。 その後この「六五式」軍服には1971年74年78年改変加えられた。71年74年78年改変基本的に生地材質変更それまで夏服でも綿製生地が主であったのが1978年からは薄地シーチング生地似た薄地採用された等)や細かい部分変更装備品更新などが中心であった。ただし1974年海軍軍服には、「五五式」の将校下士官・兵区別準じた指揮官一般兵区別設けられ前者は革製のひさしとあご紐のついた制帽折襟の上着、後者水兵帽水兵服襟章代わりに黒地肩章に赤い四角形徽章が付く)を着用するようになった冬服は「五五式」よりやや明るめの紺色夏服の上着は白)。また女性兵士用に開襟上着やつばなしの略帽が再び導入された。 六五式軍服毛沢東林彪1967年1月) 軍上級司令員(蕭華楊成武1966年10月外套ウシャンカ着用三軍儀仗隊1972年2月21日ニクソン大統領の中国訪問

※この「「階級章なき軍服」の時代(1965~85年)」の解説は、「軍服 (中華人民共和国)」の解説の一部です。
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