「隠したい過去」編(2巻)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 01:31 UTC 版)
「不能犯 (漫画)」の記事における「「隠したい過去」編(2巻)」の解説
加島 夏美(かしま なつみ) 元風俗嬢。お見合いパーティーでOLと嘘をついて風間との婚約に漕ぎ着けたが、風間の後輩の矢崎に弱みを握られ、レイプされてしまう。更にその様子を撮影され、それに耐えかねて「過去をネタに私を脅す者を殺してほしい」と宇相吹に依頼する。 しかし、その後に何故か夫が矢崎に殺された事を知り、状況が理解できず動揺しながらも、撮影された動画を探すべく矢崎の部屋を捜索するも見つからずに混乱する。 そこへ宇相吹が現れ、矢崎を殺す筈がなぜ夫を死なせたのか問い詰めるも、彼から夫が自分の過去を突き止めていた事や、復讐と性的な興奮の捌け口として矢崎を唆した黒幕であった事を打ち明けられ、呆然自失となった。 風間 雅之(かざま まさゆき) 夏美の婚約者で飲食チェーンの本社に勤めている。 密かに夏美の経歴を訝しみ、探偵を雇い夏美の過去を突き止めて憎しみを抱いたが、同時に興奮してしまい、復讐と個人的な嗜好も兼ねて矢崎を雇い夏美を撮影するように依頼する。 今回の騒動の元凶的存在であったが、そうとは知らなかった夏美が自分の過去をネタに脅す者を殺してほしいを依頼した為に、それに忠実に従った宇相吹からマインドコントロールされた矢崎に包丁で首を切られ殺される。 矢崎(やざき) 風間の大学の後輩で、風間の会社がチェーン展開する寿司屋の板前をしている。夏美の元客だと脅して、夏美をレイプし、さらにその現場を撮影して動画にすることで彼女の弱みを握った。 夏美から依頼を受けた宇相吹によってマインドコントロールをかけられ、目につく人間が次々に巨大な魚に見えてしまう幻覚に悩まされる事となる。結局その状態のまま職場に出たところ、店の外に宇相吹の姿がいるのを見つけ、彼と目が合った直後、同僚から「手を止めるな」と叱咤されて慌てて魚を捌こうとしたが、気がつくと丁度視察の為に店を訪れていた風間の首を刺してしまっており、何故このような事になってしまったのかわからないまま彼を殺してしまい、殺人の現行犯で逮捕される。 実は夏美の客だったというのは嘘で、実際には彼女の働いていた店に行ったことさえなく、実際は風間から彼女の過去を教えてもらった。消費者金融に借金があり、風間からその借金建て替えと追加報酬を引き換えに、『夏美の本当の姿』をビデオカメラで撮る様に依頼されていたのが事の真相だった。 その後「被害者の風間と魚を間違えた」と正直に警察に主張するが、受け入れてはもらえなかった。それでも多田はその取り調べの場で矢崎の証言から、彼が宇相吹にはめられたことに気付いた。
※この「「隠したい過去」編(2巻)」の解説は、「不能犯 (漫画)」の解説の一部です。
「「隠したい過去」編(2巻)」を含む「不能犯 (漫画)」の記事については、「不能犯 (漫画)」の概要を参照ください。
- 「隠したい過去」編のページへのリンク