「隠し場」の中庭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:05 UTC 版)
第19王朝のメルエンプタハ(紀元前1213-1203年頃)は、ルクソール神殿への行進行列の始まる「隠し場」(カシェット〈カシェ〉、Cachett)の中庭の壁面に、海の民に対する自身の勝利を記念した。また、中庭にはオシリスの姿の王像ととに左足を踏み出した王像などがある。 20世紀初頭の1903年に、この広い中庭の南側の地下にあった「隠し場」が発見され、深い縦穴に埋められていたアメンホテプ2世(紀元前1427-1400年頃)の像など大小900体余りの石像を含む約2万点の彫像や石碑が発掘された。これらの多くは第20王朝からプトレマイオス朝時代のもので、おそらく再建や建設のため複合体の空き地の1つに埋められたものと考えられる。
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