《鳥賊》の正しい読み方
「鳥賊」の正しい読み方
「烏賊」の正しい読み方は、「いか」である。「鳥賊」の意味解説
「烏賊」は、一般的には「イカ」とカタカナで表記されることが多いが、海棲の10本足の頭足類であり軟体動物である。生物分類学的には軟体動物門頭足綱十腕形上目あるいは十腕形目に分類される。なぜ「鳥賊(いか)」と読むのか・理由
漢字の「烏賊」と読み方の「いか」は、それぞれ由来が異なる。「烏賊」と書いて「いか」と読むのは、一種の熟字訓である。「いか」という呼び名の由来は、諸説あり定かでないが、基本的な名は「か」の部分であり、「い」は発音上の都合でついた接頭辞であると解釈されている。そして「か」は、「コウイカ類が持つ《甲》を指す」とか、「食用になる魚介類の代表という意味で《食(け)》が変化した」といった説がある。
「烏賊」という表記は、古代中国においてイカが「海面に漂いカラスをおびき寄せて捉える」と考えられていたことに由来するとされる。カラス(烏)に害をなす者(賊)というわけである。
「鳥賊」の類語・用例・例文
「烏賊」は、対象となる生物や、食材を指す際に使用することが多い。例文にすると、「今日は珍しく、烏賊を釣り上げた」「水族館では餌として烏賊が使用されている」「今日の客は烏賊の刺身を気に入っていた」という風になる。また、「烏賊の甲より年の功」ということわざとして使用されることもある。烏賊の甲は食べることができず特に役に立たないが、年齢を重ねて経験を積んだ年長者の意見は役に立つという意味のことわざだ。「烏賊の甲より年の功であるため、たとえ立場が下でも、年長であれば相手を敬うべきである」というような使い方をする。そして、「烏賊」の類語としては、「軟体生物」が挙げられる。烏賊だけでなく、タコを始めとした他の生物をまとめて、軟体生物と表現することは珍しくない。また、「するめ」や「あたりめ」も、烏賊の類語である。どちらも烏賊の足や胴体など、内蔵以外の部分を乾燥させて作った食品だ。
「鳥賊」の英語用例・例文
「烏賊」を英語で表現する場合、「squid」を使用するのが一般的である。10本の足を持ち、硬い甲によって細長い形を維持する、典型的な烏賊を指す単語だ。そして、烏賊の中の甲烏賊と呼ばれる種類や、甲を持たないものは「cuttlefish」と表現する。ただ、どちらでも烏賊だということは通じるため、置き換えても特に問題はない。例文にすると、「Squids are eaten all over the world(烏賊は世界中で食されている)」「This is sushi made with cuttlefish(これは甲烏賊を使用した寿司だ)」といった形となる。- 《鳥賊》の正しい読み方のページへのリンク