《魚虎》の正しい読み方
「魚虎」の正しい読み方
「魚虎」は、「ハリセンボン」と読むのが一般的だ。特定の魚の名前である。漢字の訓読みを使用した「うおとら」という読みもあるが、あくまでも特殊な例である。また、「魚」と「虎」を組み合わせて、ひとつの「鯱」という漢字にした場合、「シャチ」「しゃちほこ」という読みになるが、「魚」と「虎」をそれぞれ個別の漢字として使用するのであれば、ハリセンボンとなる。ただ、「魚虎」という表記で、「シャチ」「しゃちほこ」と読むこともある。しかし、一般的ではない。「魚虎」の意味解説
「魚虎(ハリセンボン)」は、フグ目ハリセンボン科に属する魚の総称である。自らの身に危険が迫った際には、体を膨らませ、鱗が変質した針を周囲に向ける。身体を膨らませることには、自身を大きく見せるという威嚇の意味も含まれる。名前は、千本あるかのように思えるほど大量の針がある姿が由来となっていて、一般的には「魚虎」ではなく「針千本」の表記が使用されることが多い。ただ、実際に千本の針があるわけではなく、ほとんどの個体が持つ針は500本に満たない。また、見た目が大きな特徴であるが、食用の魚でもある。しかし、食べられる部分が少ないため、一般家庭で食されることは少ない。なぜ「魚虎」と読むのか・理由
「ハリセンボン」という魚の名前は、千本の針を持っているかのような見た目が由来となっている。そのハリセンボンの名前の、漢字表記のひとつである「魚虎」は、ハリセンボンの見た目が動物の虎に似ていることや、針を持った攻撃的な様子が虎と共通することなどが由来とされている。そして、「魚虎」という字に「ハリセンボン」の読みが当てられた形だ。「魚虎」の類語・用例・例文
「魚虎」は、身体を膨らませて、周囲に針を向ける魚を指す言葉だ。例文にすると「魚虎の膨らんだ姿は、可愛らしいと思う」「魚虎の針を触ってみたが、想像していたよりは痛くなかった」「このキャラクターは、魚虎をモチーフにしている」といった形である。「魚虎」の類語としては、「河豚(フグ)」が挙げられる。魚虎と同様に、フグ目に分類される魚である。身の危険を感じると、身体を膨らませて威嚇する点が共通している。ただ、河豚には、魚虎のような針はないという違いがある。また、河豚は卵巣や肝臓などに強い毒を持っているが、魚虎の毒性はほとんどない。
「魚虎」の英語用例・例文
「魚虎」を英語にする場合、「porcupine fish」という表現を使用する。ヤマアラシ(porcupine)のような針を持つ魚という意味の単語であり、魚虎を指す。それを用いて例文を作ると、「I don't know much about porcupine fish(私は魚虎についてはよく知らない)」「This is my first time eating porcupine fish(魚虎を食べるのはこれが初めてだ)」という風になる。《魚虎》の正しい読み方
- 《魚虎》の正しい読み方のページへのリンク