《鳩尾》の正しい読み方
「鳩尾」の正しい読み方
「鳩尾」の読み方は基本的に「みぞおち」である。「みずおち」ともいう。「きゅうび」あるいは「はとお」とも読まれ場合もある。とはいえ一般的な文脈では「みぞおち」と読まれることが多い。大鎧(甲冑)の付属品で左脇胸を防護する部品を「鳩尾板」というが、これは「きゅうびのいた」もしくは「はとのおのいた」と読まれる。
「鳩尾」の意味解説 / なぜ「鳩尾」を「みぞおち」と読むのか
「鳩尾(みぞおち)」は人間の胴の中央部分、胸の真ん中のやや窪んでいる箇所のことである。鳩尾は人間の急所(そこに打撃を受けると大ダメージを負う部位)とされ、格闘技や護身術ではよく意識される。
人体における同部位を「みぞおち」という理由としては、「水落ち(みず-おち)」が変化したためと解釈されている。たしかに、水を飲むと、飲んだ水が鳩尾あたりに落ちる感覚がある。
みぞおちを「鳩尾」と表記する理由は、ちょうど同部位にある骨(胸骨の剣状突起)が「鳩尾」様の形状をしているからと解釈できる。実際、胸骨の剣状突起は、鳩の尾になぞらえられる尖った形状をしている。
ということで「鳩尾」という漢字と「みぞおち」という読み方は、それぞれ別個に成立したことになり、「鳩尾(みぞおち)」はいわゆる熟字訓であることがわかる。
「鳩尾」の類語・用例・例文
「鳩尾」の類語としては「下っ腹」や「下腹」といったものが挙げられる。「鳩尾」の英語用例・例文
「鳩尾」は英語では「solar plexus」もしくは「pit of the stomach」のように呼ばれる。後者(pit of~)は解剖学的な述語であり、「胸元」といった意味も含まれる。- 《鳩尾》の正しい読み方のページへのリンク