《鶏白湯》の正しい読み方
「鶏白湯」の正しい読み方
「鶏白湯」の読み方は「トリパイタン」である。「鶏」には「ケイ」という音読みと、「とり」「にわとり」という訓読みがあり、意味は「にわとり」や「キジ科の鳥」である。「白湯」は日本語では「さゆ」「しらゆ」「はくとう」と読み「水をそのまま沸かした湯」「普通の浴用の湯」という意味であるが、スープまたは出汁を指す「鶏白湯」とは全く意味が異なるため、中国語に由来する「白濁したスープ」という意味の「パイタン」を使用する。
「鶏白湯」の意味解説
「鶏白湯」は出汁の一種である。「湯(タン)」は中華料理ではスープを意味し、「白湯(パイタン)」は白濁したスープを指す。中でも鶏ガラを煮込んで作るものを「鶏白湯(トリパイタン)」と呼ぶ。鶏ガラや丸鶏など鶏を中心に長時間じっくり煮込むことで、鶏の髄やゼラチン質、脂肪が溶け出して乳化し、白濁したスープになる。鶏に限らず豚骨や魚介類でも作ることが可能であり、中華料理で白いスープは全て「白湯(パイタン)」に分類される。日本ではラーメンに利用されるのが一般的だが、鍋やスープなど幅広く利用されている。
なぜ「鶏白湯」と読むのか
中国では豚骨、魚介類を使用した「白湯(パイタン)」もあり、日本の「豚骨スープ/出汁」も同じ「白湯(パイタン)」に分類される。しかし、日本の「白湯(パイタン)」表記では鶏ガラを使用した「鶏白湯(トリパイタン)」が主流である。「白湯」のみの表記では「白湯(さゆ)」と読まれる可能性があり、意味も伝わりづらいため日本では「鶏白湯」と表記されることも多い。青椒肉絲(チンジャオロース)や棒棒鶏(バンバンジー)などのように、中国語の料理名はそのまま中国語読みするのが一般的である。「白湯」についても現代中国語を音写して「パイタン(báitāng)」と読む。
「鶏白湯」の類語・用例・例文
中華料理では豚骨を煮込んで作る豚骨スープを「豚白湯」と表記することもある。「白湯(ぱいたん)」の対義語として中国語に由来する「清湯(ちんたん)」があり、こちらは澄んだスープを指す。「鶏白湯(とりぱいたん)」はラーメン・鍋などの出汁として表記される。例文
「美味しい鶏白湯ラーメンのお店を見つけたので、一緒に行きませんか」
「昨日の夕飯は鶏白湯スープを使った鍋でした」
「鶏ガラをじっくり煮込んで作った鶏白湯ラーメンが一番人気です」
「鶏白湯」の英語・用例・例文
「鶏白湯(とりぱいたん)」に該当する英語はなく、鶏「Chicken」とスープ「soup/broth」を組み合わせて使うことが多い。そのため「Chicken soup」や「White chicken soup」「White chicken broth」などと表記するか、調理法を説明した「Chicken broth stewed for a long time」「Slow cooked chicken broth」などと表記できる。「Chicken Paitan Ramen」とそのまま表記されることもある。
例文
「This Ramen uses chicken broth that has been simmered for a long time.」(このラーメンは長時間煮込んだ鶏のスープを使用しています。)
「I want to go "Chicken Paitan Ramen " specialty shop.」(鶏白湯ラーメン専門店に行きたいです。)
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