《黄桃》の正しい読み方
「黄桃」の正しい読み方
「黄桃」は「おうとう」と言われることがよくあるが、正式には「きもも」と読む。黄桃の一種に「甲斐黄桃」があるが、この場合の「黄桃」は「きいとう」と読むため注意が必要である。「黄桃」の意味解説
「黄桃」は桃の品種の内の一つで、果肉が黄色いのが特徴だ。しかし、中心部の種の周りはピンク色をしている。果皮は黄色いものが多いが、ピンク色に近いものもある。他にも、甲斐黄桃のように日差しを浴びると赤く色づくものもある。果肉はやや固めで、缶詰めなどに加工して出回ることが多い。お菓子作りにも重宝されている。しかし生食用に改良された黄桃もあり、甘味も酸味も強いがバランスの取れた味わいをしており人気がある。生食用でもやはり肉質がしっかりしておりやや固めだが、果汁が多くジューシーだ。固さが気になる場合は、追熟すれば柔らかくなる。黄桃は長野県や山形県、山梨県などで主に栽培されており、光黄や黄金桃、黄貴妃など様々な品種がある。収穫時期はどれも8~10月頃だ。なぜ「黄桃」と読むのか・理由
「黄桃」は「おうとう」と読む場合も非常に多いが、そうするとさくらんぼを意味する「桜桃」と区別がつかなくなる。そのため、桃農家や成果店など専門家の間では「きもも」と読むのが一般的となっているのだ。また、他の果物は名前に色が付く場合は訓読みをする場合が多いという点も、「黄桃」を「きもも」と読む理由の一つと言える。例えば「青りんご」や「白ぶどう」などは、色の部分を訓読みしているのが分かりやすいだろう。「黄桃」の類語・用例・例文
「黄桃」の類語とはっきり言えるものはない。そのためここでは、よく比較される「白桃」を類語として紹介する。白桃は「はくとう」と読む場合が多いが、「しろもも」と読む場合もある。白桃は白肉種と呼ばれ、果肉が白いのが特徴だ。食感は黄桃よりも柔らかく、水分量も多い。桃の内、生食用として出回っているものの多くは白桃であり、贈答品としても人気だ。黄桃は缶詰めとして出回る場合が多いため、用例として「黄桃の缶詰め」が挙げられる。「風邪の時には黄桃の缶詰めを食べたくなる」といった例文がある。また、黄桃は「黄桃のケーキ」や「黄桃のタルト」など、お菓子の名前としてもよく使われる言葉だ。例えば「黄桃のケーキを作って食べた」といったように文章に取り入れられる。一方白桃は小説などにも登場し、「白桃の花」として使われる場合が多い。「白桃の花が綺麗に咲いている」という例文がある。「黄桃」の英語用例・例文
「黄桃」を英語にすると「yellow peach」だ。白桃と区別するために、「the peach that is yellow on the inside(果肉が黄色い桃)」といったように説明することがある。「fresh yellow peach」と言えば、「新鮮な黄桃」という意味だ。先ほど紹介した「黄桃のケーキ」は英語にすると「yellow peach cake」となり、「黄桃のタルト」は「yellow peach tart」となる。- 《黄桃》の正しい読み方のページへのリンク