黄貴妃【オウキヒ】(果樹)
登録番号 | 第5552号 | |
登録年月日 | 1997年 3月 19日 | |
農林水産植物の種類 | もも | |
登録品種の名称及びその読み | 黄貴妃 よみ:オウキヒ | |
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 畠直七 | |
品種登録者の住所 | 福島県福島市飯坂町湯野字北穴原18番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 畠直七 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「ゆうぞら」の自然交雑実生で,果形が円,果肉が淡黄色,果重が 320g程度の育成地(福島県福島市)において9月中旬に成熟する晩生種である。 樹姿はやや直立,樹の大きさは大,樹勢は強である。枝梢の太さはやや細,節間長は中,葉身の形は長,葉縁の波打ちは中,葉の大きさは大,色は淡緑,蜜腺の形は腎である。花の大きさは大,花弁の形は長楕円,波打ちは有,色は桃,花粉の多少(有無)は有,がく筒の形は鐘,がくの色は淡紅である。果実の外観は円,果頂部の形は凹,凹は中,梗あの深さは深,広さはやや狭,赤道部の縫合線は中,果頂部の縫合線はやや深である。果実の大きさは大(320g程度),果皮の地色は黄,着色は中である。切った直後の果肉の色は淡黄,果肉内の着色は無,核周囲の着色は少,果肉の粗密はやや密,果肉繊維の多少は中,果皮の剥皮性は易,肉質は溶質である。果汁の多少及び甘味は中,酸味及び渋味は微,苦味は無である。核と果肉の粘離は粘核,核の形は長楕円,大きさは中,色は褐,核面の粗滑は滑である。開花期は中で育成地においては4月20日頃,成熟期(満開~成熟までの日数)は141~150日,育成地においては9月中旬である。生理落果の多少は少,核割れの多少は微,裂果は無,果実の日持ちは良である。 「ゆうぞら」と比較して,果皮の地色が黄であること,切った直後の果肉の色が淡黄であること等で,「黄金桃」と比較して,核と果肉の粘離が粘核であること,核の大きさが小さいこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,出願者が平成元年に「ゆうぞら」「白鳳」「川中島白桃」の混植園から採種した「ゆうぞら」の自然交雑実生から選抜したもので,4年に初結実し,以後,増殖を行うとともに,特性の調査,確認を行って育成を完了したものである。 なお,出願時の名称は「ゆうばえ」であった。 |
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