皇后・皇子・その他の血縁者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 03:49 UTC 版)
「殷周伝説」の記事における「皇后・皇子・その他の血縁者」の解説
姜皇后(中国語版)(きょうこうごう) 紂王の妻で、東伯侯姜桓楚の娘。心優しい性格だが、紂王を快楽に溺れさせる妲己を咎めたことで、彼女に邪魔者とみなされる。そして妲己の命を受けた費仲の陰謀により、謀反の濡れ衣を着せられ、拷問死した。 妲己(だっき) 蘇護の娘。紂王のもとへ后妃として差し出されることになり、その道中妖怪に憑依される。本来は心優しい性格だったが、紂王の后となった後は、その美貌と色香、そして口車で紂王を思いのままに操る。 彼女に憑依した者を始めとする妖怪たちの目的は、かつて天界で主張して受け入れられなかった「人間の本性は悪である」という自論を立証し、自身らを追放した天界の鼻を明かすため、人間から道徳心を奪い堕落させることである。 楊貴妃(ようきひ) 殷郊・殷洪を逃がすのに協力するが、後の罪を恐れ、首をくくって自害する。 殷郊(いん こう) 紂王の長男で、殷の皇太子。姜環を拷問にかけられた母・姜皇后の仇として殺害したが、早まった行為として黄貴妃に諌められ後悔した。一度は逃亡を試みるも捕えられて処刑されかかるが、比干の家臣により助けられ、殷洪と共に太華山へ逃れる。西岐が殷討伐のために挙兵した際は師から参戦について問われるが、殷洪と共に相談した末、「自分たちの愛した殷を滅ぼすわけにはいかない」と参戦を拒否した。 殷洪(中国語版)(いん こう) 紂王の次男で、殷郊の実弟。 比干(ひ かん) 殷の亜相(副宰相)で帝乙の代から仕える家臣の一人。紂王の叔父に当たる人物。帝乙から紂王の教育係を仰せつかっている。蠆盆の刑に際して、紂王の数々の暴挙に対し強く諫言するも聞き入れられず、不敬罪で処刑を言い渡される。それは覚悟の上での諫言であり、自ら蠆盆に身を投げ死亡する。 箕子(き し) 殷の文官。紂王の叔父。西岐軍が朝歌に迫っているさなかにも殷の力を過信し暴虐を重ねる紂王を諌めるが、聞き入れられず、奴隷に落とされた。 微子啓(びし けい) 殷の文官。帝乙の長兄で、紂王の兄。聞仲太師が遠征の留守中、太師府をあずかっていた。西岐軍が朝歌に迫りつつある中、箕子まで処断した紂王を見限り、微子衍と共に国を捨てた。 微子衍(びし えん) 殷の文官。帝乙の次兄で、紂王の兄。
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