《鳳》の正しい読み方
「鳳」の正しい読み方
「鳳」は、漢字1字の場合は主に「おおとり」と読まれる。熟字の場合、「鳳凰」は「ほう-おう」、「鳳蝶」は「あげは-ちょう」と読む。「鳳」の意味解説
「鳳」は基本的には、聖なる人物が世を平和に収めているとき、それに応じて現れる想像上の瑞鳥の意味。そこから派生して、中国神話の伝説の鳥である「鳳凰」の雄のことや、「鳳雛」、「鳳児」といったような、優れた人物を表す。さらに派生して、そのような優れた相手に敬意を示す際にも用いられる。他にも、天子、宮中に関するものを形容するときにも用いられる。また、大阪府中西部、堺市西区中央部の地名でもある。なぜ「鳳」と読むのか・理由
「鳳」を「おおとり」と読むのは、伝説の中の巨大な鳥が、風を受けて優雅に羽ばたいているというイメージから、鳥と風をはらむ帆を組み合わせたことが由来になっているとされている。「鳳」の類語・用例・例文
「鳳」の類語として、「鳳凰」「鵬」「凰」「大鳥」「白鳳」「瑞鳳」「鳳声」「鳳城」「鳳駕」「鳳雛」「鳳児」などがある。「鳳凰」、「白鳳」、「瑞鳳」、「凰」は、聖なる人物が世を平和に収めているとき、それに応じて現れる想像上の瑞鳥のことを意味する。「凰」は、その中でも、雌のことを指すと言われている。「鵬」、「大鳥」は、コウノトリ、ハクチョウ、ツルなどの大型の鳥を指す。主にコウノトリを指すことが多い。また、「鵬」は、荘子の「逍遥遊」に見える巨大な鳥のことも表す。「鳳声」は、鳳凰の鳴き声のことであり、素晴らしい人の声を意味する。また、敬われるべき人物の伝言、音信のことでもある。「鳳城」、「鳳駕」は、どちらも天子に関わる言葉である。「鳳城」は、皇居や都のことを指し、「鳳駕」は、天子の乗り物のことを指す。「鳳雛」、「鳳児」は、将来が大変有望な若者のことを言う言葉である。「臥竜鳳雛」という言葉も、似たような意味を表す。
例文
今は鳳凰が現れそうなほど、平和である。
彼の鳳声は各地に伝わっている。
彼女のような才能ある努力家は、鳳児と言って過言ではないだろう。
「鳳」の英語用例・例文
「鳳」は英語で、「peng」「feng」「fenghuang」などと表される。中国の不死鳥、そしてその雌を指して使われることが多い。例文
The peng is flapping its wings in the sky.(鳳が大空に羽ばたいている。)
The legendary Chinese bird is called a fenghuang.(中国の伝説の鳥のことを、鳳という。)
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